こんにちは。steamc1awです。
2022年の夏は八ヶ岳(赤岳・横岳・北横岳)や南アルプス(甲斐駒ヶ岳)にチャレンジしたのですが運気に恵まれず、天気がよければ私か嫁さんのどちらかが体調不良でリタイア、お互いに体調が良いときは天気がイマイチ…という心が折れそうな週末が続きましたが、9月に入ってようやく天気・体調ともにそこそこ快調に赤岳・阿弥陀岳を登ってくることができました。
赤岳自体は去年の初夏に初めて登って以来3回目の登頂になりますが、やはり八ヶ岳連峰最高峰だけあって圧巻の山容。途中から雲が増えてきて、あわせて登った阿弥陀岳のほうは最後ガスまみれになってしまいましたが、久々に満足できる山行になりました。それではどうぞ!
山名 | 赤岳 | 阿弥陀岳 |
山域 | 八ヶ岳 |
標高 | 2,899m | 2,805m |
登山日 | 2022年9月11日 |
天候 | 晴れのち曇り☁ |
備考 | 日本百名山、山梨百名山 |
赤岳・阿弥陀岳について
赤岳は、長野県南佐久郡南牧村、諏訪郡原村、茅野市、山梨県北杜市にまたがる標高2,899 mの山。八ヶ岳中信高原国定公園南部に位置し、八ヶ岳連峰の最高峰である。山名は山肌が赤褐色であることに由来し、山頂は南峰と北峰に分かれており、南峰に一等三角点と赤森神社がある。北峰には赤岳頂上山荘がある。
Wikipediaより
阿弥陀岳は、八ヶ岳南部、赤岳の約1 km西に位置する標高2,805 mで、長野県諏訪郡原村と同茅野市との境にあたる山。阿弥陀岳という名前からもわかる通り、山岳宗教に由来した山。山頂には阿弥陀如来像をはじめとして、多くの講中碑が奉じられている。
Wikipediaより
赤岳の登山ルート
美濃戸コース | 美濃戸から南沢沿いに行者小屋を経て地蔵尾根または文三郎道をへて赤岳に至るコース。 |
県界尾根コース | 美し森から大門沢林道をへて県界尾根沿いに赤岳に至るコース。 |
真教寺尾根コース | 美し森からサンメドウズ清里スキー場リフト山頂駅をへて真教寺尾根沿いに赤岳に至るコース。 |
最もメジャーなのは今回選択した美濃戸コース。県界尾根・真教寺尾根の両コースは険しい鎖場があり難易度高めとされていますので要注意。この他にも縦走路として硫黄岳、横岳方面から赤岳天望荘を経由して、または権現岳からキレット小屋を経由して赤岳に登頂することができます。
阿弥陀岳は赤岳とあわせて登る場合、赤岳山頂から中岳を経由して登ることができるほか、美濃戸口から御小屋山をへて御小屋尾根を登ってくることでも登頂可能。
今回は赤岳をメインに据えて、南沢コースから行者小屋、地蔵尾根、赤岳天望荘を経由してまずは赤岳山頂へ。そこから中岳を経由して阿弥陀岳に登頂後、中岳道から行者小屋に下降して南沢コースを下山というコースで山行計画を立てました。
美濃戸へのアクセス
公共交通機関によるアクセス
公共交通機関を利用する場合、茅野駅からアルピコ交通の美濃戸口線バス便が出ています。往路の初便は茅野駅を9時25分に出発して美濃戸口に10時03分到着。復路の最終便は美濃戸口を16時10分に出発というスケジュール。
その美濃戸口から登山口となる美濃戸山荘までコースタイムで1時間ほど要するので、日帰りだと11時に登山口を出発して15時に登山口に戻ってくる必要があります。赤岳のみのピストン登山だとしても、よほどの健脚でなければ日帰り山行は厳しいでしょう。幸い、赤岳近辺は山小屋がよりどりみどりなので、小屋泊・テント泊ともに宿泊先に苦労することはないはず。
スケジュール的に日帰りじゃないと無理…という場合は登山客向け深夜バス「毎日あるぺん号」を利用。深夜に竹橋を出発し、早朝4時30分頃に美濃戸口到着というスケジュールで運行しています。
自家用車によるアクセス
中央自動車道の小淵沢インターチェンジにて下車、鉢巻道路(長野県道11号、484号)を北西に向かって20分ほど走ったのち、美濃戸口からダートロードをさらに15分ほど走ったところが美濃戸。やまのこ村と赤岳山荘にそれぞれ駐車場があります。
なお美濃戸口からのダートロードは凸凹が激しいので要注意。実際にはセダンやミニバンも多く入ってきていて、SUVなど車高のある車種でなければ美濃戸に辿りつけないということはないのですが、慎重に運転しないと下回りをぶつける可能性がありそうです。
駐車場のキャパシティは2つの山荘をあわせて100台ちょっと程度でしょうか。泊まり山行で入る登山客も多いためか、特に連休などは朝早くから満車になることも多いように感じます。到着時刻には要注意。真暗なダートロードを走らされることにはなりますが、心配なら駐車場で前泊することも検討したほうが良いかもしれません。
赤岳・阿弥陀岳の山行記録
やまのこ村から行者小屋
当日は天気予報が安定しなかったので、八ヶ岳パーキングエリアで前泊し、朝になって赤岳と北横岳のどちらか天気が良さそうなほうに登ろうということにして就寝。4時前に起床して登山天気アプリをみると赤岳に夕方まで晴れの予報が出ていたので、赤岳・阿弥陀岳に登ることに決定、やまのこ村・赤岳山荘に向かいます。
やまのこ村に到着したのは5時頃でしたが、すでに駐車スペースを探して車がウロウロしているなど駐車場はほぼ満車。なんとか道端に駐車スペースを見つけることができましたが、危うく美濃戸口まで引返す羽目になるところでした。
駐車後、荷物の準備を整えて出発。ウインドブレーカーを着用しての出発ですが、さすがにこの時間、標高、そして太陽はまだ八ヶ岳連峰の向こう側と、寒さが身にしみます。
ここからはまず北沢・南沢コースの分岐がある美濃戸山荘まで5分ほどの林道歩き。なお美濃戸山荘にも駐車場はあるのですが、これは一般に有料開放されているやまのこ村、赤岳山荘と異なり宿泊者専用となります。ここから行者小屋までトイレはないので、準備は済ませておきましょう。
我々は美濃戸山荘前で林道をそれて南沢コースを進みますが、まっすぐ進んで北沢コースに入ると赤岳鉱泉へ。そこからは赤岩ノ頭近辺を経由して硫黄岳に登ることができますが、赤岳鉱泉から赤岩ノ頭までの登りが結構ダラダラした長さなのが難点かもしれません。
行者小屋までのコースタイムは2時間ちょっと。登山道に入ってしばらくは八ヶ岳らしい苔むした平坦路、または緩やかな登りですが、まずは20分ほど進んだところで南沢から向かって左手に逸れる階段を登っていきます。
この階段、金網で覆われているのですが濡れていると滑りやすいので、特に復路は注意。私も以前の山行で転倒したことがあるのですが、この日も下りで転倒している人がいました。
階段を登りきると今度はゆるゆる下って南沢に再会。このへんで嫁さんがお腹空いたというので朝食休憩(私は歩きながら食べちゃってたので待機…w)します。そこからしばらく登って右手奥に堰堤をみつつ登山道が左に折れると、本格的な登りの開始です。
そこからは1時間ほど延々と登りです。急登区間は決して長くありませんが、石礫が転がっている区間が結構あるので歩きづらく思ったより体力消耗するし、スピードも上がりません。軽装だったのでコースタイム通りのペースで歩けましたが、テント泊装備なんかだと疲労困憊します😰
登山道は南沢を右岸、左岸と何度も木橋で渡りながら登っていきますが、ところどころ渡渉地点があります。そういうところは天気が良ければは枯れていることが多いのですが、大雨後なんかだと増水して本当に渡渉を強いられるので、前日の天気には注意したほうが良いかも。
登山道入口から1時間30分ほどでしょうか。だんだん樹高が低くなってきて、樹林帯を抜けると白河原。ここからは行者小屋までは途中樹林帯に戻ることもありますが、涸れ沢のように広く開けた平坦な道を歩いていくことができるので、ここまで来れば一安心ですね。
ここまでずっと今日の目的である赤岳はもちろん、横岳、阿弥陀岳と八ヶ岳連峰の名峰はいずれも拝めないまま淡々と登ってきますが、白河原からは赤岳を真正面に望むことができます。
ちょうど朝日が赤岳と中岳の鞍部あたりから昇ってきているところで、写真撮影にはちょっと厳しいコンディションでしたが、まずは予報どおりに晴れてくれたことに安堵。前回の山行は朝から晴れるはずが、昼になってもガスまみれどころか雨天に見舞われるという散々な結果でしたので😭
これから登ることになる赤岳の見事な山容と、雲ひとつない晴天に胸を躍らせながら白河原を進んでいくと、まもなく行者小屋に到着です。
行者小屋から地蔵尾根で赤岳天望荘へ
行者小屋は美濃戸から北沢コースを登っていった先にある赤岳鉱泉が経営している山小屋。美濃戸から赤岳への最短ルート上に位置しており、いつも賑わっている印象があります。
天気予報をみる限り前日はほぼ終日曇天だったはずなのですが、翌日の晴天を当てこんで入山している人が多かったようで、テント場は大盛況でした。登ってくる途中も赤岳で御来光を拝んできたと思わしきハイカーと何組もすれ違ったもんなあ🤔
小屋からは横岳、赤岳、阿弥陀岳と南八ヶ岳の名峰を望むことができるだけでなく、地蔵尾根から横岳と赤岳、文三郎道から赤岳、中岳道から阿弥陀岳へと、周辺の山への良好なアクセスを誇ります。
10分ほど行列に並んでトイレ休憩を済ませたところで、向かうは地蔵尾根。地蔵尾根は行者小屋から赤岳・横岳間の鞍部あたりに位置する地蔵ノ頭まで直登するコースです。まずは進行方向左手に行者小屋の裏手にまわり、そこから横岳に向かって右手に折れる登山道が地蔵尾根コース。この分岐を直進すると中山乗越を経由して赤岳鉱泉につながっています。
行者小屋がまだ森林限界の下方にあるので、地蔵尾根もしばらくは樹林帯。とはいえ行者小屋までの南沢コースと違い、序盤から容赦なく急登が襲いかかってきます。まあ、すぐに景色もよくなりますし、焦らずに登れば良いと思います。
行者小屋から10分、20分ほど登ったところで本日初のハシゴが登場。これを登りきると森林限界はほぼ抜けて、茅野市方面の視界が一気に広がるようになりますから、そうなればもうこっちのものです。さらに少し登れば右手方向には赤岳が、左手方向には横岳と遠く硫黄岳が望めるようになりますよ。
高度順応しきれていなかったのか、地蔵尾根の登りはじめは若干の息苦しさを感じていたのですが、やはりこういう景色を見ると元気が漲ってきますね。登山の醍醐味です。
ハシゴを過ぎてからは徐々に登山道がゴツゴツしはじめ、地蔵尾根近くになると岩場登りに近い様相。木板やクサリ、ハシゴでしっかり整備されているので登りで恐怖を感じるところはあまりないのですが、下りだとなまじ展望が良いので高度感が強く感じられ、ちょっと緊張しそうな道です。
もう森林限界を過ぎているので、左右に横岳、赤岳を眺めながらずっと登ることになります。近さを感じられるのは横岳のほうですが、地蔵ノ頭手前あたりまでくると、赤岳も手が届きそうな距離に見えてきます。着実に進んでいることが感じられるのが嬉しいですね。
似たような写真ばかり載せても仕方がないので、このへんの写真は地蔵尾根から撮ったなかで特に見栄えの良さそうなものを順不同で掲載しています、ご容赦ください🙇
行者小屋からキッチリ1時間ほどで地蔵ノ頭に到着。ここで登山道は横岳・赤岳間の尾根へと乗上げ、向かって左に進むと横岳、向かって右に進むと赤岳天望荘を経由して赤岳となります。正面に見えるのは川上村を挟んで奥秩父の山々。
我々は右手に進んで赤岳を目指しますが、美濃戸からは赤岳を登頂して横岳、硫黄岳と縦走のうえ赤岳鉱泉から北沢コースで下山するという周回コースも人気があるらしく、赤岳から横岳に向かっていく人が大勢いる。あるいは行者小屋にテントを張っているのか地蔵尾根を下っていく人たち。多くのハイカーで賑わう分岐点です。
次の目的地である赤岳天望荘には、地蔵ノ頭から5分ほど尾根筋を歩けば到着。西側に向かってベンチが設置されており、茅野市方面の展望を楽しみながら休憩できるのがポイントですが、赤岳寄りの場所にはベンチこそないものの、東向きに奥秩父山塊を眺めながら休憩できるスポットもあります。
西向きのベンチは人気で混雑気味なので、我々は誰もいない東向きの石積みに腰掛けてエネルギーゼリーで補給しつつ休憩後、赤岳最後の登りに向かって出発です。
赤岳天望荘から赤岳山頂までは見てのとおりの急登。ただし距離はさほど長くなく、コースタイムとしては40分ほどに過ぎません。
まず赤岳天望荘を出発するとガレた斜面沿いをジグザグに登っていく区間。そして核心部と言えるのが、風雨に侵食されたのかギザギザになった急斜面を這い登っていく区間でしょうか。といっても岩場がギザギザに削られているので足場に困ることはなく、登りだと大して苦労することはなさそうに思います。(下りはちょっと怖そう)
このギザギザの急登さえ踏破すればあとはもうひと踏ん張り。崖際の痩せた登山道を通過しなければならないところが一箇所あり、そこはちょっとヒヤッとしますが、それ以外は傾斜もだいぶ緩やかになりますし、何より山頂の目印である赤岳頂上山荘がもうすぐそこに見えるようになってきます🤗
この辺りから、赤岳や阿弥陀岳の南方から盛んにガスが吹き上げてくるように。後ろを振り向くと横岳も西側からやってきた雲に隠れそうになってきており、ちょっと雲行きが怪しくなってきました💦
赤岳から中岳を経由して阿弥陀岳
今後の天気が心配になりつつも、ひとまず赤岳頂上山荘に到着。といってもここで到着したのは赤岳の北峰で、一等三角点や山頂の標識があるのは南峰のほうになります。ここからは今まで登ってきた横岳方面のほか、西の奥秩父方面もよく展望がききます。
北峰から南峰をみると背景がすっかりガスっており、不安になりつつも南峰へ。北峰・南峰といっても同じ八ヶ岳の天狗岳のような双耳峰ではなく、両峰の間は2-3分ほどしかないのでササッと移動。南峰はゴツゴツしておりとても休憩向けとはいえないのですが、大勢の登山客で賑わっていました。
北峰から南峰までの稜線?からは富士山も望むことができます。キレイなシルエットなのですが、だんだんガスが広範囲に広がりつつあり、しばらく切れ間を待ってようやく撮影。
もともと赤岳山頂でのんびりする予定はありませんでしたが、雲行きが怪しくなってきたこともあって先を急ぐことにして赤岳山頂を後にします。
阿弥陀岳に向かうために、まず目指すは文三郎道への分岐。決して距離は長くありませんが、鎖場を含む険しい岩場の下りになるので慎重に降りていきます。ただ、ここも赤岳天望荘からの登りと同じで、足場はしっかりしているので、慣れればスピーディに下降することができ私は結構楽しむことができました。
このあたり嫁さんが体調不良を訴えるというアクシデント。熱中症になるほど暑くなく、低体温症になるほど寒くないので、まあ水分、糖分、酸素どれかの不足だろうと見当をつけ、適当なところで休憩して水分、糖分補給させたところ無事に回復。ただしばらく写真はあまり撮れませんでしたが💧
また体調不良でリタイアかとゲンナリしかけていましたが、無事に嫁さんが回復したので先を急ぎます。まずは文三郎道との合流地点に到着。赤岳山頂から分岐までは岩場の下りですが、文三郎道との分岐あたりから中岳との鞍部まではザレ場をジグザグに下っていきます。
このへんから向かって左手に権現岳がよく望めるようになります。ここから見えているのは権現岳と東ギボシでしょうか。ここは2021年の夏に編笠山とのセットで日帰り登山しているのですが、時間に追われての山行だったので再訪してみたいですね。
ところで、私は岩場の下りはそこまで苦手ではないんですけど、こういうザレ場の下りってズルっと滑ってしまい苦手なんですよね…どうすれば安全かつスピーディに下降できるんでしょうか…😰
鞍部まで下ってしまえば、中岳はもうすぐそこ。山頂直下が少し険しいほかはこれといって苦労することのない登りです。振返ると赤岳の雄姿を拝むことができますので、休憩がてらしっかり目に焼き付けていきましょう。
この頃になるとかなり雲も増えてきました。景色が良いのでついつい足をとめて写真撮影してしまうのですが、このままだと阿弥陀岳がガスの中に入ってしまいそうなので先を急ぎます。
中岳山頂はちょっとガレ気味ですが、小グループが休憩するには十分な広さがあります。前方には阿弥陀岳、後方には赤岳、向かって左手には権現岳、右手には谷間を挟んで中岳、硫黄岳と展望に優れるので、ここで昼休憩していくのも良いですね。我々はねんどろいど記念撮影だけして先を急ぎます。
中岳を出発して、次に目指すのは中岳道への分岐点である中岳のコル。行者小屋への帰りはここから中岳道を下っていきますが、まずは阿弥陀岳を登頂しなければならないので直進して登りに取付きます。
赤岳天望荘から赤岳までの登りも険しかったですが、この阿弥陀岳への登りはそれ以上の険しさ。遠くから眺めると絶壁でも登っているのかという急傾斜地を登山道がくねくねと続いています。
中岳のコルから数分もしないうちにハシゴが登場し、そこからは急登の連続。この頃になると体力消耗も進んできており、険しい岩場をヒイコラ言いながら登っていきます。雲のおかげでこの時間帯にしては涼しかったのがせめてもの救いでしょうか。前回登ったときは丸焼けになるかと思った…
前回、2021年の6月に登ったときは前日から高山病に罹っていたこともあり永遠に続くのではないかと思われた岩場の登りですが、この日はまだ体力に余裕があったので、キツいにはキツいが思ったよりあっさり通過。この岩場を抜けると山頂はもうちょっとです。
阿弥陀岳から下山
阿弥陀岳山頂は、その険しい山容のわりには平坦。決して広々しているわけではありませんが、もう昼過ぎということもあって赤岳より随分と人が少なく、のんびり休憩できます。我々もあとは下山するだけなので、雲が流れていってくれないかと期待しつつ昼食をとることに。
昼食には、地元のスーパーで特売にかかっていたフランス産ジャンボンハムとカマンベールチーズをパンに乗っけて食べましたが、残暑の熱気でチーズが溶けかけてしまっていたので、ちょっとまだ季節が早かったですね💧
阿弥陀岳山頂からは東側の赤岳、南側の権現岳はもちろん、西側には諏訪郡を挟んで南アルプスの山並みが望めるはずですが、2-30分ほど滞在したものの西側のガスは最後まで晴れてくれずでした。無念。
昼食を終えても、ガスは濃くなるばかり。このまま待っていてもガスが晴れそうにないし、下山時間もあるので阿弥陀岳を後にすることにします。登りではそこまで気になりませんでしたが、傾斜がキツいうえに浮石がところどころあるので足元にはくれぐれも注意。
降りていく途中もガスは濃くなっていき、ついに阿弥陀岳山頂全体がガスの中に。周囲の視界も限られてきて、なんとか中岳が見えるほどまでに悪化してしまいました。
なにはともあれ山頂がガスに包まれるまえに登頂できてよかったと胸をなでおろしながら中岳のコルまで戻り、中岳道への分岐を左へ。行者小屋から伸びている登山道のうち地蔵尾根、文三郎道はハシゴや鎖場のあるアスレチックな道なのですが、この中岳道はよくある樹林帯の登山道です。
分岐を過ぎてしばらくいったところに滑りやすい急登区間があるので、そこだけ注意でしょうか。写真は撮り損ねていましたが、ロープが張られているのでそれを頼りに下っていきます。
30分ほど下っていくと文三郎道との合流地点です。ここから行者小屋までは10分ほどで、小屋には14時30分前くらいに到着。さすがに殆どのテントは撤去済みですが、一方でこれからテントを設営しているグループもおり、我々も平日にのんびり登山したいなあなどと思いつつ小屋前に戻ってきます。
振り返ってみると、なんと阿弥陀岳の方角には青空が再び顔を覗かせていました。もうちょっと待てばいい写真撮れたかもしれないけど、下山時間が遅くなりすぎるので今日は仕方ないねなどと話しつつトイレ休憩を済ませ、美濃戸への下山を開始します。
最後に白河原から横岳を撮影して、八ヶ岳に別れを告げます。そこからは快調なペースで下り、コースタイム100分のところ若干早い80分ほどで美濃戸山荘に到着しました。
赤岳から阿弥陀岳縦走の感想
ということで、赤岳から阿弥陀岳の日帰り縦走の山行記をお届けしました。
なだらかな北八ヶ岳に比べ、険しいと言われる南八ヶ岳エリアを代表するのが赤岳。今回は行かなかった横岳も「カニのヨコバイ」を筆頭に独自の険しさがありますが、上下運動の険しさを手軽に堪能できるのはこの赤岳・阿弥陀岳の縦走コースではないでしょうか。
写真でお届けしたように(特に下りでは)ちょっと怖さを感じる区間もところどころありますが、赤岳登山においては特にメジャーなコースなだけあって登山道はよく整備されており、慎重に歩けば滑落の心配も少ないので是非挑戦してみてください。
山行当日の装備
まだ夏の暑さが残る時期だったので、半袖のベースレイヤーと、雨具兼ウインドブレーカーとしてアークテリクスベータSLジャケット(新品は高いので古着で買ってシームテープ補強と撥水コーティングしましたw)で出撃。この日は好天のため不都合は感じませんでしたが、早朝の出発直後はさすがに寒さを感じたので、天気が崩れたときに備えてミッドレイヤーくらい持ったほうが良かったですね。
その他、今まで愛用していたモンテインUltra Tour 22が北横岳で尻もち転倒した際に破れてしまったため、新しい日帰り軽量リュックとしてオスプレーのライト&ファストシリーズ「Mutant」の22リットルモデルを購入しているほか、さすがに年季の入ってきた(そろそろ3年選手)サロモンX ULTRA 3は練習用として二軍落ち、かわりに新モデルのX ULTRA 4を購入しています。
カメラ機材も一部リフレッシュ。私と嫁さんとで合計カメラ4台持ちというトンデモ装備になっていますが、これであらゆる撮影距離、シチュエーションに対応できるようになったはず🥳 こうしてみると今年は今までにない勢いで散財したなあ…💧
登山道具 | finetrack スキンメッシュクール finetrack ラミースピンクール Arc’teryx Beta SL ジャケット Arc’teryx Perimeter ハーフパンツ ワコール CW-Xスポーツタイツ Salomon X ULTRA 4 MID GTX Osprey Mutant 22 |
撮影機材 | Sony a7ii Sony a7iiiR Olympus OM-D E-M1 Mark2 × 2 Zeiss Batis 2/40 CF Laowa 10-18mm F4.5-5.6 Zoom M.Zuiko DIGITAL ED 12-100mm PRO Leica DG VARIO-ELMAR 100-400mm |
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