こんにちは。steamc1awです。
2024年の山初めとして北八ヶ岳にある初心者向けの山、「北横岳」に登ってきました。夏は八ヶ岳入門として賑わうほか、冬は初めての冬山にオススメの山として入笠山とともに名前が挙げられる山で、我々も今までに何度か登ったことがあります。
今回は経験者向けの区間となる三ツ岳を組み込んだコースを設定。アイゼンを履いたまま、雪と岩場が混ざった区間を通過する練習として登ってみることにしました。
山名 | 北横岳・三ツ岳 |
山域 | 八ヶ岳連峰 |
標高 | 2,480m | 2,360m |
登山日 | 2023年1月14日 |
天候 | 晴れ |
備考 | 信州百名山 |
北八ヶ岳ロープウェイで登る冬の北横岳・三ツ岳の魅力
- ロープウェイ利用でコースタイムわずか4時間半
- 北横岳山頂から、日本海間近まで日本アルプスの山並みを望める
- 三ツ岳は日帰りで雪の岩石帯を経験できる貴重な練習スポット
北横岳について
北横岳(きたよこだけ)または横岳(よこだけ)は、八ヶ岳連峰北部(北八ヶ岳)の山である。八ヶ岳火山列の端部に位置し、厚い溶岩流と溶岩円頂丘からなる、東西4 km, 南北2 kmの小規模な火山である。山頂は南北に分かれ、標高は南峰が2,471.6 m, 北峰が2,480 mである。ただし三角点が南峰にあるため、低い方の南峰の標高をもって横岳の標高とされる場合が多い。
Wikipediaより
計画した登山ルート
北横岳は八ヶ岳連峰の中でも北八ヶ岳と呼ばれるエリアにあります。八ヶ岳連峰は連峰を南北に貫く縦走路に加えて東西からアプローチ可能な山が多く、北横岳でも例外ではありません。北は蓼科山、南は麦草峠からの縦走ルートの他、北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅や大河原峠からもアクセス可能。
ただ、これが冬季となると大河原峠、麦草峠ともに冬季閉鎖で利用不可となるため、北横岳に手軽にアクセスするとなると、北八ヶ岳ロープウェイに乗って山頂駅からアクセスするか、山麓駅から歩いて登るか、のいずれかが現実的な選択肢になります。
今回は北横岳だけでなく三ツ岳を縦走したかったので、まずは北横岳に登り、三ツ岳を経て雨池峠にくだり、北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅に戻ってくるというコースを選択。冬季ということを考えるとコースタイム通りに歩く自信がなかったので、ロープウェイで山頂駅までショートカットすることにします。
総歩行距離 | 5.5キロメートル前後 |
総獲得標高 | ⬆350メートル | ⬇350メートル |
標準コースタイム | 4時間15分ほど(ヤマケイオンライン) |
危険箇所 | 三ツ岳は足場の悪い岩石帯歩き |
北八ヶ岳ロープウェイへのアクセス
登山口は北八ヶ岳ロープウェイの山麓駅となります。ロープウェイはピラタス蓼科スノーリゾートの一部となっており、このロープウェイに乗ることで「樹氷コース」「ひょうたんコース」「かもしかコース」の3つの中・上級コースを滑ることができるようになっています。
自家用車によるアクセス
関東近郊からアクセスする場合、中央自動車道を諏訪南インターチェンジまで進み、メルヘン街道からビーナスラインを進んでいった先がピラタス蓼科スノーリゾート・北八ヶ岳ロープウェイの駐車場。
スノーリゾートの一部であるためキャパシティは十分すぎるほど。ウインタースポーツのハイシーズンでも、ロープウェイ運行開始時間にあわせて行くのであれば駐車スペースに困ることはないでしょう。ただし山麓駅至近の駐車マスから埋まっていってしまうので、多少歩く覚悟は必要です。
冬季で心配になるのが路面凍結ですが、これもスノーリゾートが登山口になっている恩恵で、道中しっかり除雪されているため大きな心配はないでしょう。
もちろん、天気によって路面凍結していることは考えられるので、スタッドレスタイヤ装着あるいはタイヤチェーン持参は必須です。この日はメルヘン街道、ビーナスラインともに顕著な路面凍結はなし。一方で道中の八ヶ岳エコーラインは若干凍結していました。
駐車台数 | 600台前後 |
駐車料金 | 無料 |
トイレ | あり |
座標 | 36.067959693743084 | 138.30396818820202 |
公共交通機関によるアクセス
公共交通機関で向かう場合ですが、ピラタス蓼科は越後湯沢や白馬のような大規模スノーリゾートではないためスキーバスなどは運行されておらず、冬季であっても通常の公共交通機関を利用する必要があります。
利用するのは茅野駅から北八ヶ岳ロープウェイ行きのアルピコ交通路線バス。経由地により50分から60分ほどかかり、片道1,500円です。往路の初便は9時20分発、そして復路の最終便は15時発。つまり、公共交通機関を利用する場合、登山に使うことができるのは10時から14時までの4時間に限られることになってしまいます。北横岳へのピストン登山ならいけるでしょうが、それ以上のコース設定は難しいでしょう。
そもそも、関東近郊に居住している大抵の人は、タクシーなどを使わなければ茅野駅に9時前後到着すること自体が困難(高尾駅6時14分始発、茅野駅8時48分着のJR中央本線松本行きが唯一の選択肢)なので、宿泊前提でなければ公共交通機関の利用は選択肢から外したほうが良さそうです。
北横岳山行の記録
北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅から北横岳
北八ヶ岳ロープウェイは朝9時から運行しているため、8時40分頃に山麓駅駐車場に到着。本当は始発で出発したかったのですが、のんびり登山準備したのちチケットの購入やらロープウェイ待ちやらで9時30分頃のロープウェイで山麓駅に向けて出発です。
先ほど書いたように、北八ヶ岳ロープウェイはピラタス蓼科スノーリゾートのリフトを兼ねていますが、この時間に乗り込んでくるスキーヤー・スノーボーダーはまだ少なく、ほとんどの乗客は登山装備のハイカーです。好天ということもあってか、荷物は背負わず床に置くようスタッフからの指示が出るほどの混雑具合。ぎゅうぎゅう詰めのゴンドラに乗って山頂駅を目指します。
山麓駅からは歩いて山頂駅にアクセスすることも可能。もうロープウェイが運行開始しているので徒歩で登っている人は少ないだろうなと思いましたが、意外とロープウェイ使わずに登っているハイカーが多くいましたね。スキーで登っている集団も。調べてみたところ、山スキーというよりも坪庭でクロスカントリーするか、ピラタス蓼科のゲレンデを下ってくるというパターンが多いようです。
ゴンドラに揺られること10分ほどで山頂駅に到着。この2023年-2024年の冬シーズンは暖冬傾向となっており、わざわざ雪天翌日を狙ったというこの日も積雪は控えめ。樹氷もそんなに育っていませんねえ。まあ年末年始などは積雪がほとんどなく夏道が出現するほどだったらしいので、これでも随分と雪が積もったほうだと思います。
まずは他のハイカー達に混ざってアイゼンを装着。ちなみにこの日は雪山訓練ということで12本爪の重アイゼンで挑んでいますが、北横岳はさほど傾斜が厳しくないので6本爪の軽アイゼンでも登ることができます。
山頂駅からは、まず坪庭という溶岩台地に向かって短い登り。八ヶ岳エリアは通常、森林限界は2,500メートル前後のところにあり、これから登る北横岳も森林限界を超えているのは山頂の先っちょ、僅かな部分だけなのですが、この坪庭は溶岩台地という土地柄か、2,200メートル前後という標高にも関わらずハイマツ帯になっているのが特徴。
北八ヶ岳ロープウェイでも観光資源として売り出しており、山頂駅から30分-40分ほどで一周できる散策路が整備されていますので、まずは北横岳への分岐点を目指して、この散策路を歩いていくことになります。
坪庭に出ると、しばらく平坦区間。左手にこれから登る北横岳と三ツ岳。右手には縞枯山を眺めながら進んでいきます。この日は八ヶ岳ブルーというほど濃紺の空ではなく明るい空色でしたが、この坪庭は視界を遮るものがない平坦地形のため、空の青さが特に印象に残りますね。
非常にメジャーな登山ルートのため散策路はしっかりトレースがついていますが、降雪翌日のためガチガチに踏み固められていることもなく、歩くとギュギュッと気持ちいい。しばらく進んでいくと分岐があり、直進すると散策路を周回して山頂駅へ。北横岳に登るためには左手に進みます。
登山道は北横岳との鞍部に向かってしばらく下っていき、鞍部を木橋で超えると登り区間。しばらくは九十九折の登りですが、30分もかからない距離です。山頂駅から北横岳山頂をピストンするような場合、時間もかなり余裕があるでしょうから、のんびり登ればよいでしょう。
このあたりは北横岳の斜面沿いに登山道がつけられているものの、森林限界を抜けていないため樹林が邪魔をして展望はあまり期待できません。たまに坪庭の向こうに縞枯山を望むことができる程度です。
登山道が九十九折から直線的になり、青空が目立ってくると登り区間はもう終盤。さらにしばらく登っていくと、三ツ岳への分岐を通り過ぎ、北横岳ヒュッテに到着です。
北横岳ヒュッテは昭和32年(1957年)に開業。ロープウェイで手軽にアクセスすることができて、かつ山頂にも至近ということで、人気の山小屋です。特に北横岳ヒュッテで一泊して、北横岳山頂で日の出を拝むというコースが定番のようですね。
一方で、完全予約制で宿泊予約がある場合のみ営業、お土産販売のみで昼食や軽食の販売もないという宿泊に特化した山小屋のため、私のような日帰りメインのハイカーにはあまり縁がなく、北横岳ヒュッテではあまりやることもないので、通過して山頂へ向かいます。
北横岳ヒュッテから北横岳南峰までの登山道はほぼ樹林帯で展望はありませんが、15分ほどの距離となります。これといって傾斜が厳しい箇所もないので、雪山といえども難なく登ることができるはず。森林限界を超えたあたりが山頂となります。
南方からは南八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプスまでのパノラマ展望を得ることができます。夏なんかだと北アルプス、特に北のほうは霞んでいて遠くまで見えないことも少なくありませんが、空気の澄んだこの季節だと日本海間際までよく見渡すことができます。
冒頭で引用したように、北横岳には南峰と北峰が存在します。今いる南峰から北峰には2-3分、灌木帯を歩いていきます。山頂だけキレイに森林限界を超えているのに、それぞれの山頂の間が灌木帯になっているのは面白いですね。風だったりと環境が山頂に比べると穏やかなのでしょう。
北峰からは、南峰とほぼ同じ展望が得られます。南八ヶ岳方面の見晴らしがあまり良くないかわりに、北、特に北東方面、浅間山と上越国境の山並みを見渡すことができること、お隣の蓼科山をより近くに見ることができることが大きな違いでしょうか。
北横岳は八ヶ岳の中にあって、特に南八ヶ岳と比べると、風が穏やかな傾向があり、この日も最大風速4-5メートル/秒という予報でしたが、山頂付近は吹きさらしで風をもろに受けるので、予報よりも風がキツい印象。ここまではあまり寒さを感じずに登ってきたものの、さすがに寒いです。
南峰、北峰ともにある程度の広さがあるので、夏場などは景色を楽しみながら昼休憩しているハイカーが大勢いるのですが、この日は皆さん昼食は北横岳ヒュッテでとっていましたね。我々も一通り写真撮影を終えたあとは、三ツ岳に向かいます。
北横岳から三ツ岳
三ツ岳に向かうには、まず今登ってきた道を北横岳ヒュッテに向かって引き返します。北横岳ヒュッテを通り越してしばらく先にある分岐を向かって左に進むと三ツ岳。
途中、北横岳ヒュッテで七ツ池に寄り道。しっかりトレースはついていたのでちょっと期待したのですが、一の池、二の池ともに凍結して雪に覆われており、なんの変哲もない風景と化しています。池のうえまでトレースがついていましたが、これから三ツ岳が控えているのに万が一にも割れてドボンしたら洒落にならないので我々は近づかず。
分岐には「この先、三ツ岳は岩場で危険です。軽装での方は入らないで下さい」との表記あり。ザイルで確保しないと進めないほど険峻な岩場ではないので、ちゃんとグリップの効く登山靴さえあれば問題ないですが、特に冬場は、岩場の経験がない人がいきなり突撃するにはハードル高いかもしれません。
まず目指すのは地図上では西峰の表記がある小ピーク。西なので三ツ岳の一部という扱いなんでしょうか。西峰までは春夏秋の3シーズンとは異なる冬道を通りますが、降雪の翌日でもしっかりわかるほどのトレースがついており、道迷いの心配はないでしょう。
最初は若干アップダウンのある樹林帯のなかをのんびり進んでいく道ですが、西峰が近づくにつれて岩がゴロゴロするようになってきます。ただ、この時点では高さもなく、あまり怖がる必要はないでしょう。西峰は狭いですがあまり人もいないので、ロープウェイ山頂駅から北横岳までをピストンしつつ、寄り道して西峰まで足を伸ばしてみるというコース計画もありだと思います。
西峰を超えると、次に目指すのは三ツ岳Ⅲ峰。ここからは岩稜になっているうえ、多少の高さがある危険箇所となります。通常の冬季と比べて積雪量が少ないとはいえ、いわゆる岩雪ミックスと呼ばれる、岩に雪が張りついているような環境です。アイゼン装着したまま岩場を歩いていくことになるので、通常以上に注意が必要。逆に、冬季のアルプス登山などに挑戦したいという方にとっては、手頃な練習コースとも言えますね。
なお、北横岳方向からⅢ峰に登る場合、通常は向かって左手から鎖場を通過して登るのですが、冬場はルートが異なり、向かって右手にまわりこんで登ります。Ⅲ峰を形成する岩場の直下から山頂までは5分ほど。
Ⅲ峰からⅡ峰までは距離、高低差ともに少なく、目と鼻の先といえる距離。なのですが、Ⅱ峰付近が一番歩きづらいと感じます。最初に出現する下りの鎖場は、さほど傾斜もなく簡単。問題はその先で、足場のよくない大岩をつたって進んでいかなければなりません。雪が積もっていて歩けそうな箇所も、足を置いてみると岩と岩の狭間で踏み抜いてしまったりするので慎重に進みます。
夏場であればⅢ峰からⅡ峰の山頂まで5分かそこら、この季節でも慣れた人であれば10分かからず歩くことができる距離だと思いますが、高所苦手な嫁さんがパニック気味になってしまい、かなり時間かかりました。夏場にきたときは問題なく通過できたのですが、やはりアイゼン装着して岩場というのが怖かったようです😢
Ⅱ峰まで到着すれば、岩稜歩きは間もなく終了。最後に下り傾斜が若干トリッキーに感じる岩石帯があり、その先から樹林帯となります。ただ、この樹林帯も結構な急傾斜になっているため、ずり落ちないよう歩きましょう。残雪期に反対方向に歩いたことありますが急登でキツかったです。
樹林帯を急降下して鞍部に到着すると、再び岩場となりますが、Ⅱ峰前後ほど難しい区間ではなく、初心者でも苦労せずに突破することが出来る程度の難易度になっています。若干の登りを進んでいくと、間もなく三ツ岳Ⅰ峰。
三ツ岳、特にⅡ峰付近はコース外の岩場に登らないと展望が得られない(そして夏場はともかく、このコンディションでコースを外れるのは気が引ける)のですが、ここからは今まで歩いてきた三ツ岳Ⅲ峰・Ⅱ峰を一望することができるほか、坪庭の見事な展望を楽しむことができます。ただ、吹きさらしなので休憩には適さないかな。
三ツ岳から北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅
ここで岩場は終わり、樹林帯へ。まずは雨池山との鞍部に向かって急斜面を下っていきます。ヤマケイオンラインの登山地図には「岩石の折り重なる急斜面」と注意書きがされていますが、急斜面であることは間違いないものの、三ツ岳の岩場のように岩石のうえを歩いていくわけではないので、これといって難しくありません。
鞍部からは雨池山に向かって登り返し。ここまで三ツ岳の下りは結構な傾斜でしたが、雨池山へはダラダラした緩やかな登り。ここは雨池山の北側斜面なのでちょっと寒い。雪も今までの区間より目に見えて深いですが、しっかりトレースついているので歩きづらさは感じません。
20分ほどでしょうか。登っていくと平坦区間になり、間もなく雨池山の山頂です。山頂は樹林に囲まれており展望は一切なし。休憩できる広さもないので、ここは先を急ぎます。
雨池山からしばらく平坦区間を歩くと、雨池峠を見下ろす展望スポットに出ます。正面に縞枯山と相対する、なかなかの眺めですが、ここも峠を吹き抜ける風をもろに受けるのか、かなりの吹きさらしになっているので、そそくさと樹林帯の中へ降下。
ここを下りきると雨池峠。峠に降りたところで、雨池までスノーシュートレッキングしてきた帰りと思われるガイド同伴のパーティに遭遇。ガイドさんに「三ツ岳から降りてきたんですか?」と聞かれ、そうだと答えると「すごいですね!難しかったでしょ」と。そんな難しいコースなのか?と思って帰宅後に調べると、この三ツ岳でアイゼンワーク講習などもやっているみたいです。
峠からは、途中縞枯山荘を通過して北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅までほぼ平坦。元気が残っていれば、途中で登り返して坪庭トレッキングを楽しんで帰ってくることもできますが、今回は三ツ岳の岩石帯で時間を使いすぎたので、そのまま通過して山頂駅へ帰還。
雨池峠から15-20分ほどで山頂駅に到着。10時に出発してコースタイム通りに歩けば14時30分くらいにはロープウェイ山頂駅に帰ってくることができるはずですが、三ツ岳で手間取って山頂駅に到着したのは15時30分手前。積雪量が多いと、もう少し時間がかかる可能性もあるので、ロープウェイの営業時間には注意です。
北八ヶ岳ロープウェイで登る北横岳・三ツ岳の感想
ということで、北八ヶ岳ロープウェイを使って北横岳・三ツ岳を縦走する山行記録をお届けしました。
北横岳だけを目指すなら、北八ヶ岳ロープウェイを利用することで簡単にアクセスが可能で、冬山入門としてうってつけの山ですし、三ツ岳まで足を伸ばせば冬季の南八ヶ岳やアルプスなどの練習に丁度いい山ではないかと思います。
我々も冬の低山や、残雪期の北横岳などは登ったことがありましたが、岩雪ミックスのコースは経験がなかったので、いい経験でした。自分はそこまで恐怖を感じませんでしたが、やはりアイゼンで岩場のうえを通るのは緊張しましたね。嫁さんはかなり怖がっていたので、何度か練習して慣れてもらう必要がありそうです。
展望という観点では、やはり北横岳山頂からのパノラマビューは見事。夏と比べても見通しがまったく違うので、冬山に抵抗がなければ是非とも経験してみてほしいです。ロープウェイ山頂駅から北横岳山頂までのピストンだけなら、本格的な重アイゼンは必要ありません。
一方で、三ツ岳はそこまで展望ありません。夏場だとちょっとコースを外れて南八ヶ岳の山並みを楽しむことができるのですが、冬場は風も強いので、トレースを外れる勇気がなかなか出ませんね。
山行当日の装備
この日は北横岳山頂にて最低気温-14℃、最高気温-4℃、風速5メートル/秒という予報。自宅を出た時点で冷え込みを感じたのですが、北横岳は思ったより寒くなく、ミッドレイヤー複数の重ね着などもせず行動可能でした。ただ、山頂など風が吹き付ける場所はかなりの寒さになります。
シューズですが、普段愛用しているサロモンは冬用登山靴を製造販売していないので、マムートで半額セール(レディースはなんと70%引き🤩)にかかっていたNordwand Knit High GTXを購入。前後コバあり、ニットインナーで-30℃まで対応可能ながら見た目も重量もそこまでガチではないという手頃な靴です。アイゼンは12本爪のペツルバサック、セミワンタッチタイプ。この組み合わせで快適に登ることができました。
登山道具
ベースレイヤー | finetrack ドライレイヤーベーシック finetrack メリノスピンライト |
ミッドレイヤー | Arc’teryx COVERT カーディガン |
アウターレイヤー | Arc’teryx THETA AR ジャケット |
パンツ | finetrack メリノスピンサーモタイツ Arc’teryx GAMMA AR パンツ |
アクセサリ | Mammut Pordoi グローブ Petzl バサック LLU |
シューズ | Mammut Nordwand Knit High GTX |
リュックサック | Osprey Mutant 22 |
撮影道具
カメラ | Sony a7R III Sony a7 II Olympus OM-D EM1 Mark2 |
レンズ | Zeiss Batis 2/40 CF Zeiss Batis 2.8/18 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO |
アクセサリ | ー |
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