こんにちは。steamc1awです。
なかなか週末の天気が安定しない2022年の夏・秋シーズンでしたが、10月1日、2日の土日は待ちに待った連続の晴れ予報。さあこれでようやく泊まり登山に行けるぜと息巻いたのもつかの間、紅葉シーズン真っ盛りだったこともあり、どこもテント場の予約が取れません😰
泣く泣く、北アルプスの中でも初心者向けとされる「唐松岳」に日帰りで登ってくることに決定。ここは白馬八方尾根スキー場のスキーリフトを利用して、標高1,850メートル付近の八方池山荘まで連れていってもらえるのが特徴。白馬三山を眺めながらのお手軽ハイキングを楽しんできました。
山名 | 唐松岳 |
山域 | 後立山連峰 |
標高 | 2,696m |
登山日 | 2022年10月2日 |
天候 | 晴れ |
備考 | 日本三百名山 |
八方池山荘から登る唐松岳の魅力
- 1,850メートルが登山開始地点で、樹林帯はごく僅か
- 白馬三山や不帰嶮(かえらずのけん)の絶景を眺めながらの登山
- 八方池では水面に白馬三山が映りこむ景勝が楽しめる
- 急傾斜地、ガレ場、痩せ尾根など高難易度区間がほとんどない
唐松岳について
唐松岳は、飛騨山脈(北アルプス)の後立山連峰にある長野県北安曇郡白馬村と富山県黒部市にまたがる標高2,695.9 mの山。別名が上犬ヶ嶽。剱岳・立山・鹿島槍ヶ岳と並び、日本では数少ない氷河の現存する山である。東側の「八方尾根」は1998年(平成10年)の長野オリンピックのアルペンスキー競技の会場である。
Wikipediaより
計画した登山ルート
唐松岳は後立山連峰の中ほど、白馬三山の一座である白馬鑓ヶ岳(しろうまやりがたけ)と、五龍岳の中間に鎮座。山を南北に貫通する後立山連峰縦走路の他には、八方池山荘からの八方尾根コースと、黒部渓谷から祖母谷温泉を経由してくるコースがあります。
今回は日帰りという都合があり八方尾根コース一択でしたが、縦走路は唐松岳の北に日本三大キレットの一角をなす不帰キレット、南に牛首の鎖場という難所が控えているほか、祖母谷温泉からは2,000メートル近い標高差を登ってこなければなりません。経験を積んだハイカーでなければ、八方池山荘からのピストン登山が唯一現実的なコースになるのではないかと思います。
総歩行距離 | 16キロメートル前後 |
総獲得標高 | ⬆1,276メートル | ⬇1,451メートル (*1) |
標準コースタイム | 7時間30分ほど(ヤマケイオンライン)(*2) |
危険箇所 | 特に危険な箇所はなし |
八方池山荘へのアクセス
登山口は八方池山荘ということになるのですが、自家用車でアクセスする場合と、公共交通機関でアクセスする場合ではアクセス方法が微妙に異なることに注意が必要。
自家用車利用の場合はは黒菱駐車場から白馬八方尾根スキー場の黒菱ラインを利用しますが、公共交通機関利用だと、同じ白馬八方尾根スキー場の八方アルペンラインを利用します。黒菱ラインのメリットは、祝休日であれば八方アルペンラインと異なり早朝(時期により4時30分や5時など)から運行していることで、御来光を拝んでから登山を開始できます。
自家用車によるアクセス
関東近郊からアクセスする場合、中央自動車道から長野自動車道を経て安曇野インターチェンジにて下車し、一般道を白馬村へ。白馬東急ホテルの脇から黒菱林道を登っていくと黒菱駐車場です。
駐車台数 | 200台前後 |
駐車料金 | 無料 |
トイレ | 公衆トイレあり |
座標 | 36.70101534328025 | 137.80991896650303 |
キャパシティ200台ほどという規模の大きな駐車場ですが、登山客だけでなく黒菱リフトを使った御来光目当ての観光客もやってくることに注意。深夜到着時点で駐車場は半分近く埋まっており、リフト運行開始直前には交通誘導員がインカムで「もう空きないです」と話しているのが聞こえました。
公共交通機関によるアクセス
前述の黒菱駐車場は自家用車のみアクセス可能ですが、より山麓に近い八方駅から八方アルペンラインで八方池山荘にアクセス可能。最寄りのバス停は白馬八方バスターミナルで、(1)北陸新幹線長野駅から特急バス、(2)JR東日本大糸線白馬駅から路線バス、(3)新宿バスターミナルから高速バス、のいずれかでアクセス可能です。
この中で現実的なのは、やはり夜行バスでしょうか。新宿バスターミナルを23時05分に出発して翌5時44分に白馬八方バスターミナルに到着。夏季のハイシーズンであれば7時から八方アルペンラインが運行しているので、7時30分くらいには八方池山荘から登り始められるかと思います。
ただ、帰りは新宿行きの高速バス、長野駅行きの特急バスともに白馬八方バスターミナルを17時台に出発してしまうので、時間管理は若干シビア。少なくともコースタイムどおりに歩いて、かつ休憩も控えめにしなければ間に合わない可能性が出てくるので、リフトの運行開始時刻、バスの出発時刻、そして各自の歩行ペースをよく確認したうえで計画を立てましょう。
唐松岳山行の記録
黒菱駐車場から御来光と八方池山荘
前日のうちに黒菱駐車場に到着。この日は黒菱ラインが5時から運行開始だったので、4時過ぎ頃に起床して準備し、黒菱ラインの運行開始待ち行列に並びます。駐車場の項で書きましたが、ひっきりなしに車が到着しており、駐車場は満車になってきているようでした。
この黒菱ラインですが、2つあるリフトの乗継ぎ地点である黒菱平から御来光を見ることができる時間にあわせて運行開始しているようで、ちょうど東の空が明らみはじめています。
まずは準備を済ませて黒菱第三ペアリフト乗場の行列に並びます。200台の駐車場が満車になっているので、かなりの行列を覚悟していましたが、行列は30人ほど。バスなどと違ってリフトは運行開始さえしてしまえば、どんどん人を運ぶことができるので、ものの数分でリフトに乗ることができました。
リフトの値段ですが、下部の黒菱第三ペアリフト、上部のグラートクワッドリフトともに片道450円。両リフトの往復チケットのみ割引がなされて通常1,800円のところ1,680円になります。15キロを超える荷物には110円の手回り品料金がかかるので長期縦走、テント泊など大荷物を背負っている場合は追加支払いが生じることに注意。
黒菱第三ペアリフトに乗って5分ちょっとでしょうか。黒菱平に到着。ここには1998年長野オリンピックのスキー競技で使われた施設が残されており、ところどころにオリンピックロゴを見ることができます。スキーは詳しくないのですが、この黒菱ゲレンデは難易度の高いコブ斜面となっており、白馬八方尾根スキー場の名物なのだとか。
起床した頃には薄っすら明らんでいる程度だった東の空ですが、日出を間近に控えて徐々にオレンジ色が強まってきています。これは綺麗な朝日が拝めそうですね。
黒菱平には雲海デッキという展望台があり、御来光目当ての観光客やハイカーが大勢集っていましたが、我々は八方池山荘までの登りのどこかで御来光を迎えられれば良いや、ということで黒菱平には留まらずトレッキングコースを先に進みます。
黒菱平から八方池山荘まではなだらかな九十九折の登山道。中ほどまで登ったところで御来光を迎えることができました。前日夜から白馬村には濃霧が立ち込めており、それが雲海となって広がっています。もう少しうえの方まで広がっていれば良かったんですけど、贅沢は言えないか。
八方池山荘には朝日をのんびり眺めつつ30分ほど歩いて到着。立ち止まらずに歩いていけば20分そこらで到着する距離だと思います。山荘脇には展望台があり、白馬三山を間近に望むことができるので、ここまで急ぎで登ってきてモルゲンロートを狙ってみるというのもアリかもしれません。
この白馬三山というのは白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳の3つの山のことを指し、特に白馬岳は大雪渓とお花畑で有名。まだ登ったことはないのですが、いずれ制覇したい山の一座です。
八方池山荘から八方池
八方池山荘からしばらくは石礫がゴロゴロした登山道をえっほえっほ登っていきます。観光名所として売りだしている割にはスパルタンな雰囲気だなあなどと思っていたら、間もなく分岐があり「登山道コース」と「木道コース」に道が分かれました。
登山道コースはそれまでと同様に石礫の転がる道。一方で木道コースは木板で整備された緩やかな道です。木道コースは復路で歩いてみましたが、緩やかな傾斜をキープするために随分と遠回りを強いられるので、ハイカーであれば登山道コースを選ぶのが正解だと思います。
登山道コースも10分ほど登っていくうちに木階段の緩やかな道となり、間もなく石神井(八方山)ケルンに至ります。これは東京都立石神井高校山岳部創立10周年記念として建てられたもので、八方尾根コースを彩る数多くのケルンの1つ。
なお、ここは八方山の山頂ということになっていますが、地形図の等高線をみても、ピークでもなんでもないただの尾根筋上の斜面となっており、山頂だという実感はまったくありません💧
この石神井ケルンからは、右手に白馬三山と不帰ノ嶮、左手には五龍岳そしてその先に続く後立山連峰の山並みを望むことができます。まあ、ここから先ずっと似たような景色が続くんですけど😅
出発時は東方に薄雲がところどころかかっていましたが、これから登っていく西方、後立山連峰方面はどこを向いてもスカッとした青空。10月の朝方ということで気温も涼しく、快適に登っていくことができます。
石神井ケルンを過ぎると、数分ほど再び登って有料公衆トイレへ。こんな登山道の中ほどに公衆トイレがあるのはさすが観光地というべきか。この公衆トイレにて先ほど分岐した木道コースが合流、登山道はさらに第二ケルン、八方ケルンを通過しながら八方池に向かって進んでいきます。
この整備された登山道を歩いていると俄には信じられませんが、古くは吹雪などによって度々遭難者が出ていたらしく、ここで通過する第二ケルンと八方ケルンの他に第一ケルン、丸山ケルンが遭難関係で建てられたものとなっています。
八方ケルンを過ぎって間もなくすると登山道が左右に分岐。正規の登山道は左手の尾根筋沿いに進んでいく道ですが、八方池に行くためには右手にやや下っていく道を進んでいく必要があります。
八方池から唐松岳頂上山荘
八方池は登山道の通る尾根筋、第三ケルンの直下あたりに静かに佇む小さな池。なんといってもここの見どころは水面に映る白馬三山。多くのカメラマンが三脚を立てて写真撮影をしていましたが、この日は微風のため小波がたっており、ベストコンディションではなかった様子です。
そもそも三脚を持ってきていない我々は手持ち撮影。八方池の撮影を目論んでいる方はくれぐれも三脚を忘れないようにしましょう😓
八方池を過ぎて第三ケルンの先で登山道に復帰し、進んでいくと楽しい尾根歩きはしばしお休み。
ここからは丸山ケルンの手前まで灌木帯のなかを進んでいきます。登山道が八方尾根のやや南側斜面に付けられているので、白馬三山方面の展望はなくなりますが、ところどころ樹林が途切れるところでは相変わらず五龍岳や鹿島槍ヶ岳の眺めを楽しめるので退屈はしません。
ややハードな登山道を登っていくと扇雪渓へ。時期によってはもっとドッサリ雪が残っているようですが、秋も終盤を迎えたこの日はチンマリとした雪の塊が残っている程度。冬になって再び積雪があるまでに消えてしまうのではと心配になってしまいます。温暖化が進んだら、いつかは本当に無くなってしまうかもしれませんね…
展望が乏しいこともあって、この扇雪渓前後あたりが一番キツく感じた記憶がありますが、扇雪渓から10分ほど登ったところで灌木帯は終了です。あと一息頑張りましょう。
扇雪渓を抜けると、登山道は再び尾根筋に復帰。ここからはまた右手にも後立山連峰を眺めながら登ることができるようになります。
もう八方池ははるか後方で、扇雪渓も通過してきているので、既にここは観光地という扱いではないと思うのですが、相変わらず登山道は非常によく整備されているんですよね。3~4人が並んで歩けるのではという道幅に、ドッシリした石の階段と、非常に快適です。
快適な登山道を登っていくと、丸山ケルンに到着。このケルンは尾根から北東に突出した天然の展望台のうえに建てられており、非常に眺めが良いです。そろそろ疲労も溜まってくる頃合いだと思うので、ここで小休止するのも良さそう。
実はこの丸山ケルン付近まで、今日の目標である唐松岳は、丸山や唐松岳頂上山荘付近の小ピークに紛れているのですが、ようやくその山頂がハッキリと見えてくるようになります。ここまで来れば距離も高度もそんなに残っていません。あとはゆるゆる登っていくだけです。
左手に見えるのは相変わらず五龍岳ですが、右手にずっと並行してきた白馬三山はすっかり遠くに見えるようになり、かわって存在感を増してくるのは不帰嶮。
日本三大キレットの1つに数えられる不帰キレット、その核心部とされるのが鋸状にギザギザと並ぶ不帰嶮(北側、つまり右手から一峰、二峰、三峰)で、いかにも凶悪そうな山容。案の定というか破線ルートですが、ちょこちょこハイカーが見えたので、いずれチャレンジしてみたいですね。
ここからは唐松岳頂上山荘に向かって最後の登り。登山道は高度感のある尾根に沿って伸びていくのですが、ところどころ崩落が進んでおり、ごく僅かながらもガレ場があるという八方尾根コースで唯一険しい区間となります。
もともとは尾根直下に木板を渡した巻道があったところ、崩落に巻き込まれて通行不可になり、代替として尾根道がルートになっているようですね。ただ、痩せ尾根を歩かされるようなこともありませんので、安心して登ってくることができるコースなのは変わりないかなと思います。
尾根上をひときわ高い小ピークまで登っていくと、唐松岳頂上山荘に到着。ここまで3時間ちょっとと、やや早めのペースで登ってきましたが、特に疲れを感じるようなことはなく、まだまだ頑張れる体力が残っています。さすが北アルプスの中では初心者向けとされるだけありますね。
唐松岳頂上山荘から唐松岳と牛首
唐松岳頂上山荘は、1932年開業(建物は1963年、1974年建設)という由緒ある山小屋。鉄骨造だという北アルプスの山小屋らしい立派な風格を備えた赤い外壁が特徴です。後立山連峰の縦走路と八方尾根、祖母谷からの登山道の交差点に位置していますが、立ち寄るには八方尾根からだと登山道を少し外れる必要があるので、後回しにして唐松岳山頂へ。
ここからは今まで唐松岳に隠れてみえなかった剱岳、立山、毛勝三山などがよく見えます。この日は立山方面も天気がよく「今日は立山のほうも沢山登ってるんだろうな」「いずれ行きたい」などと話しながら山頂へ向かいます。
唐松岳頂上山荘から唐松岳山頂へは15分ほどの軽い登りですので、ここまでくれば登頂したも同然。山頂直下に至っても、これといって危険を感じたり歩きづらい箇所はなく、最後まで安心して登ることができる登山コースでした。
唐松岳山頂は結構ガレていますが、多少の広さはあるので少人数グループであれば(この標高の山としては)休憩しやすい部類に入るのではないかなと思います。この日は北側から風が吹き付けてきていたので、山頂北側ではちょっと寒さを感じましたが、昼休憩くらいなら我慢できる程度でした。
山頂からは、まず南に五龍岳から続く後立山連峰の山々。遠くには特徴的な槍ヶ岳のピークが突出しているところまで望むことができる。北へは登りながらずっと眺めてきた白馬三山と眼前に不帰嶮。西には正面に毛勝三山。そして東には戸隠連峰というパノラマを楽しむことができます。
前回の那須岳山行と同様に、パンに生ハムとチーズを乗っけた軽食をとり、唐松岳頂上山荘へと戻ります。まだまだ時間に余裕があるので、唐松岳頂上山荘に寄り道していくついでに、五龍岳への縦走路の入口である小ピーク、牛首まで足を伸ばしてみることにしました。
唐松岳頂上山荘の前は平坦な広場になっており、正面に立山連峰をよく望むことができるので、ここで昼休憩をしているパーティが大勢いました。特に大人数パーティだと、ガレた唐松岳山頂よりもこちらの唐松岳頂上山荘のほうがのんびり休憩できると思います。
ここから牛首へは5分ちょっとの距離。登山地図によると牛首から先は「クサリが連続する岩稜帯。滑落注意。」と注意書きがなされており、実線ルートとはいえ少々難易度が高そう。実際に滑落・転倒事故も起きています。ただ、牛首まではよくある登山道の範疇かなと思います。
この牛首は五龍岳が真正面に見えるという絶好の展望スポットになっているので、せっかく唐松岳に登ったのであれば、ここまで足を運んでみても良いのではないでしょうか。
ここで後ろから二人組のハイカーが追いついてきて、いい天気ですねと話しかけられたのでしばらく談笑。白馬岳から縦走してきて今日八方尾根を下山する予定だそうで「昨日の白馬は午後からガスっちゃってね、全然だったよぉ」とのこと。日帰りで結果オーライだったのかもしれません😅
そうしている間にも、牛首の岩場を唐松岳から下っていくハイカー、五龍岳から登ってくるハイカーが何人か通過していきました。ここもいずれ縦走してみたいですね。
唐松岳から八方尾根を下山
迫力満点のパノラマビューを堪能したところで、お昼ごろになってきましたので下山に取り掛かります。この山行はピストン登山なので、あとは唐松岳頂上山荘を通って八方尾根を下っていくのみ。
八方尾根を下る前に、唐松岳のほうを振返ってみると、先ほど唐松岳頂上山荘前で休憩していたハイカー集団が登頂しはじめたのか、それとも遅れてスタートした公共交通機関組が到着しはじめたのか、かなり混雑しているのが見えました。
これといって難しい登山道ではないので、下りもサクサク歩いていきます。往路は曇りひとつない青空でしたが、午後からは少しずつ雲が出てきました。広角レンズはこういう空模様のときが一番いい写真が撮れる気がします。
八方尾根はパラグライダーでも有名らしく、十をゆうに超える数のパラグライダーが空を彩っていました。ここはライセンスがなくても、パイロットとタンデムで観光フライトさせてもらえるみたいですね。自分もいつか飛んでみたいと思いつつ、これ以上趣味は増やせないだろうなあ😂
往路は唐松岳山頂を目指すハイカー、あとは八方池の写真を狙うカメラマンばかりだった登山道も、さすがに下山する頃には観光地らしい賑わいになっていました。
山行記録冒頭のほうで書いたように、八方池から先の復路は登山コースでなく、木道コースを選択。本当になだらかで歩きやすい道なのですが、とにかく距離が長いので、これなら登山コースをササッと下ってしまったほうが楽だなと。登山靴を履いていない観光客には有難いのでしょうけどね💧
八方池山荘に到着後は、往路とは逆に黒菱平までグラートクワッドリフトを利用、黒菱平からは登山道を歩いて下ってみることに。
黒菱平からは八方アルペンライン沿いに兎平に下っていく道もあるので、道間違えに注意。我々も迷いましたが、黒菱駐車場に下る道は女子滑降スタートハウスの脇から分岐していく道が正解です。
この黒菱駐車場から黒菱平への道ですが、物資をあげるための軽トラ・軽バンが通行するのか舗装はされているものの、猛烈どころではない激坂です。初っ端からこれを登ってくるのは結構足に堪えると思うので、リフト運行開始前から登山開始したいというのでなければ、大人しく黒菱第三ペアリフトで登ってくるのが正解だと思います。
5時ジャストに黒菱駐車場を出発して、15時手前頃に黒菱駐車場に到着。ヤマレコによると歩行時間6時間50分、休憩時間2時間30分ほど。歩行ペースは70%~80%とのことでしたが、これは復路に使ったグラートクワッドリフトも含まれているので、実際はそこまで早くないはず😅
八方尾根から登る唐松岳の感想
ということで、八方尾根から登る唐松岳の山行記録をお届けしました。
なんだかんだ1,200メートルほどは登らされるので、決して初心者向けの山というわけではありませんが、終始傾斜がキツくないことと、危険箇所がないことから北アルプス入門向けというのは間違いないコースではないかなあと思います。
入門向けの北アルプスの山ということだと、これまでに燕岳と蝶ヶ岳を登ったことがありますが、体力的には圧倒的に余裕があるのと、樹林帯をほぼ抜けたところから登山開始するので精神的にも余裕をもって登ることができるのが大きいですね。
泊まり登山できなかったことが心残りだなあと思いながらの登山でしたが、前日午後の天気がイマイチだったらしいということもあり、大満足の山行でした。次は後立山連峰縦走時の再訪ですね。
山行当日の装備
この日は唐松岳山頂にて最低気温5℃、最高気温11℃、風速3-4メートル/秒という予報。ポカポカした陽気で行程の大半はベースレイヤーのみで登りましたが、唐松岳頂上山荘を過ぎてからは予報以上の風(風速10メートル/秒には届かない程度)が吹いており、シェルジャケットは持っていて正解。
一方でミッドレイヤーは出発直後の早朝以外は終始必要なしでした。ただ、これも天候が予想外に悪化したりすると出番が予想されるので、一式持っていくのが良いと思います。
登山道具
ベースレイヤー | finetrack ドライレイヤーベーシック finetrack ドラウトフォースジップネック |
ミッドレイヤー | finetrack ドラウトクロー |
アウターレイヤー | Arc’teryx ZETA LTジャケット |
パンツ | ワコール CW-Xスポーツタイツ Arc’teryx SIGMA FL パンツ |
アクセサリ | Mammut Pordoi Glove |
シューズ | Salomon X ULTRA 4 MID GTX |
リュックサック | Osprey Mutant 22 |
撮影道具
カメラ | Sony a7R III Sony a7 II Olympus OM-D EM1 Mark2 ×2 |
レンズ | Zeiss Batis 2/40 CF Laowa 10-18mm F4.5-5.6 Zoom M.Zuiko DIGITAL ED 12-100mm PRO Leica DG VARIO-ELMAR 100-400mm |
アクセサリ | ー |
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