
こんにちは。steamc1awです。本日はソル・インターナショナルより発売の1/7スケールフィギュア『ファンタシースターオンライン2 es ホルシード』の写真をお届けします。
商品名 | ホルシード |
作品名 | ファンタシースターオンライン2 es |
発売時期 | 2024年9月 |
メーカー | ソル・インターナショナル |
デザイン | Nidy-2D |
原型製作 | 永野健民 |
彩色 | タケ |
サイズ | 全高 約270mm |
価格 | 22,000円 (税別) |
原作はオンラインアクションRPG『ファンタシースターオンライン2 es』。2010年代に一世を風靡した『ファンタシースターオンライン2』(PSO2) のモバイル移植版…だと思います。当時はMMORPG全盛期でもあり、私は他のオンラインゲームをプレイしていたのでPSO2のプレイ経験はないのですが、かなりの人気タイトルだったはず。
私は永野護氏のロボット漫画『ファイブスター物語』がわりかし好きなのですが、この漫画、たびたび休載することで有名です。最近はかなり継続して連載されるようになったのですが、当時は冗談半分で「永野氏がPSO2にドハマりして続編を描かないのが休載の理由だ」などと言われていました。まあ、それくらい人気のゲームだったっということですね。
とはいえモバイルゲーム市場では全く存在感がなく、iOS、Androidいずれのセールスランキングでもお目にかかったことがありません。普通であれば登場キャラクターがフィギュア化されるような作品ではないと思うのですが、このホルシードのデザインを手掛けたNidy-2D (ニディ) 氏が『メガミデバイス』や『冥途武装』など「メカ美少女」ジャンルで有名なデザイナーであるため、その関係でフィギュア化にこぎ着けたんじゃないでしょうか。

そんなこんなで、私は全くウォッチしていなかったフィギュアなのですが、なぜか嫁さんがポチっていたものが自宅に転がっているため、他にレビューしているブログもほとんどないし…ということで写真を撮ってみました。
- フェティシズムをくすぐる脚線美やヒップラインなどの造形
- 低価格帯を目指しつつもしっかりした塗装クオリティ
- ( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!
- 立ち絵そのままのポージングのためボリューム感には乏しい
フィギュア全体像とプロポーション
それでは全体像から参りましょう。
ギャラリーでは正面を向いたアングルを一枚目に持ってきていますが、元絵のアングルに近いのは23枚目くらい (左に3枚目くらい) でしょうか。パッと気づく箇所としては、色味がやや元絵から異なっていますが、それ以外では元絵どおり、シンプルな立ち絵ポーズでの立体化です。
ディテール : 顔まわり
キリッとした目元は元絵どおりですが、口元は少し緩んでいるでしょうか。遠目から見ると目元の印象が強いので凛とした表情にみえる一方で、接写してみると、どこか柔らかい雰囲気もありますね。チークが軽くピンクで吹かれているほか、細かいですが左目下のほくろも再現されています。
瞳の色は、ホビーショップなどに掲載されている彩色見本を撮影した画像だと深いパープルのように見えるのですが、製品版ではやや明るめになっています。撮影環境の都合上、ここに掲載している写真は光の反射で白味が出がちなんですが、実物をみても彩色見本のような深い色味ではありません。
どちらかというと、彩色見本のほうが元絵の色味には近いんじゃないかと思いますが、彩色見本の画像全体をみると、瞳にあまり生気を感じない (SF風味のデザインも相まって、アンドロイドのような機械生命体っぽさを感じる) ので、この変化は一長一短かもしれません。





髪の毛はショートカットのため、造形的にはあまり見どころはありません。結構しっかりと彫りが入れてあるため、元絵と比べても毛束感がハッキリと出ている一方、それぞれの毛束は太めに作られており、少々大雑把な印象も受けます。パーティングラインが前髪のあたりに入っていて、目立たないようになっているのは良いですね。
青のインナーカラーが入っています。これは服と同じ色かな。元絵だと紺のような深み・くすみのある色味ですが、やや明るめの青塗装になっています。グラデーション塗装は丁寧な仕上げ。


頭部には通信アンテナ?センサー?のような飾りが付属。この記事を書くにあたって、インターネット上でキャラクター設定など調べてまわったのですが、これといってストーリーや設定上、なにか意味のあるものではなさそうです。


ディテール : 衣装と胴まわり
元絵どおり、SF風の衣装を身にまとって立体化。先ほどヘアカラーについて書いたとおり、衣装の青色は元絵に比べてやや明るめの色味となっています。シンプルなポージングではありますが、ゴールド塗装の肩シールドや装飾が、ゴージャスな印象を与えていますね。





なんといっても目がいくのはメロンというかスイカというか、とにかく強烈なサイズのバストでしょう。バストが大きなフィギュアは他にも数多くありますが、このホルシードは佇まいがシンプルなだけに、めちゃくちゃ存在感がありますね。バスト以外はSF×騎士とでもいうべき凛々しいスタイルなのも、妙なギャップがあって好きな人には刺さるんじゃないかという気がしています。
そしてこのバストですが、谷間に暗めのピンクでシャドーが吹かれています。このサイズですから、わざわざシャドーなど吹かなくても勝手に陰影ができるのでは…と私なんぞは思ってしまうのですが、ホルシードというキャラクター最大の魅せ場 (?) ですから、拘りが必要だったのでしょうか。


全体的に塗装はとても丁寧な仕上げ。左肩のシールドには精巧な彫り込みがなされているほか、ピンクと黒の細かい模様もしっかり塗り分けされています。その他にも、例えば:
- 左肩に羽織ったマントのゴールド色の幾何学模様
- ジャケットのラペル部のチェック柄
- 首元や袖元にあるゴールドの装飾
- 両肩から下げているエギュイエット (いわゆる金モール)
- 所属勢力を示すと思われる背中の紋章
といった装飾が服装のあちらこちらに入っていますが、塗りのズレやはみ出しは殆どありません。
このフィギュアが発売されたのは2024年で、塗り分けのような基本からしてダメなフィギュア商品はかなり少なくなっていますが、ソル・インターナショナルは決してメジャーなフィギュアメーカーではないので、この辺がきっちりしているのは嬉しいですね。





腰には花をイメージしたようなアクセサリーが付属しているほか、よくわからないデザインですがドレスの端っこのようなふわっとした布がついています。服装全体はSF風なのに対して、このへんは女性らしさがあるでしょうか。遠目からはあまり目立ちませんが、ヒップの膨らみが強調された造形になっています。しかし、スカートがこんなピチピチだと歩くのも一苦労なのでは😂
腰部まわりでいうと、かなり短いスカートを着用しているため、下着は丸見えかと思いきや、かなりローアングルにしないと見えません。また、ローアングルにしたとしても下着ではなくボディスーツが繋がっているだけのように見えるデザインなので、見かけとは裏腹に健全なフィギュアです😇


注意:クリックするとローアングル画像が表示されます


ディテール : 脚まわりと台座
シンプルな立ちポーズなので、下半身はこれといって特筆すべきポイントはありませんが、スラッとしたプロポーションの一方で、肉付きや曲線美の表現にかなり力を入れている立体化です。元絵はこんなにフェティッシュな印象は受けなかったので、造形担当さんの趣味でしょうか。
脚を覆っているのは、タイツなのか、ボディスーツの一部なのか、不思議な素材感ですね。疑問に思って手持ちのフィギュアを見直してみましたが、タイツは大体マット塗装しているフィギュアが多いので、そこそこ光沢感のあるこれはボディスーツの一部という設定なんじゃないかと思います。




足元はハイヒールのパンプス。つま先はインナーヘアカラーや服装と同じ色味のブルーで塗装されていますが、他の箇所と比べてツヤ感のある仕上げになっています。個体差があるかもしれませんが、右足のパンプスが台座に完全に接地せず、微妙に浮いてしまうのは不満ポイントですね。


台座はシンプルな白プラスチックの円形台座。ゴールドの文字で「Korshid」とキャラクター名がプリントされているほかは、なんの特徴もありません。比較的値段が抑えられたフィギュアなので仕方ありませんが、チープさは否めないかなあ。

ディテール : アクセサリー、付属品
ガンダムシリーズのファンネルのような武器ユニットが付属。一部ホビーショップのサンプル画像ではまるで紫色に光るかのような演出がされていますが、もちろん発光機能はありません😅
ユニット自体は結構しっかり作ってあるのですが、細長い透明のプラスチック棒を台座に差して固定するだけという造りのため、ちょっとした拍子にすぐグラグラします。陳列しておくぶんにはなんの問題もないのですが、商品全体にチープな印象を与えてしまっているので、フィギュア本体の背部とも接続してガッチリ固定できるようにしたほうが良かったのではないかと思いますね🤔



まとめと感想
ということで、ソル・インターナショナルより『ホルシード』のご紹介でした。
普段あまり耳にすることのないメーカーの製品なので、完成度が心配という人もいそうですが、非常に手堅い立体化です。ダメなフィギュアにありがちな彩色見本からの劣化もありませんし、塗装などの仕上げも2024年のフィギュアとしては標準的なレベルです。むしろ、フェテッシュな下半身の曲線美や腰部、ヒップのふくらみなど、意外と拘って造ってあるなあという印象を受けますね。
ただ、やはり立ち絵そのままの立体化ということもあってボリューム感がないのは、他のフィギュア製品と比べると物足りないかもしれません。コロナ明け前後の2022年-2023年くらいに発表されたフィギュアは、結構シンプルなポージングなのに2万円台後半みたいな強気の価格設定がみられた時期なので、その中で2万円ちょっとという価格設定はかなり頑張ったんじゃないかと思う一方で、もう一声!と思ってしまいます。

2025年4月時点では、新品在庫が大手ホビーショップで1万5000円程度で流通しているようです。開封済みの中古だと1万2000円くらいまで下がるので、かなり値ごろ感がでてきますね。個人的には新品で1万8000円くらいならば十分検討に値するフィギュアだと思います。
PSO2のプレイヤーやNidy-2D氏のデザインが好きだという方、あるいは爆乳キャラクターのフィギュアが好きだという変態紳士各位は手にとってみる価値のあるフィギュアではないでしょうか。
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