
こんにちは。steamc1awです。本日はアリスグリントより発売の1/7スケールフィギュア『アズールレーン ジャンヌ・ダルク 蒼浪の映画聖女』の写真をお届けします。
商品名 | ジャンヌ・ダルク 蒼浪の映画聖女 |
作品名 | アズールレーン |
発売時期 | 2024年9月 |
メーカー | アリスグリント |
デザイン | 玛雅G |
原型製作 | もとお |
彩色 | 森山奈菜 |
サイズ | 全高 約260mm |
価格 | 27,000円 (税別) |
原作は以前もフィギュアを紹介したマンジュウとヨンシーが共同開発する中華スマホゲーム『アズールレーン』(通称アズレン) ですね。今回ご紹介する『ジャンヌ・ダルク』はフランス海軍が1931年に就役させた同名の軽巡洋艦/練習巡洋艦が下敷きになっています。同名艦としては1902年に就役した初代に続く2代目。1964年には巡洋艦/ヘリコプター空母として3代目が就役しましたが、2010年に退役し、その後ジャンヌ・ダルクの名を継ぐ艦船はありません。
練習巡洋艦という種別のとおり、巡洋艦に準じた戦闘力を持つ一方で戦闘用ではなく、海戦に参加したこともありません (上陸作戦支援や要人輸送に従事した経歴はあり) が、第二次世界大戦期の海軍をモチーフにすると、アメリカ、イギリス、日本、ドイツ以外は大きな戦果をあげた艦船が限られているという事情があるんですよね。
そんななかで、誰もが知る中世フランスの英雄の名を冠しキャラクター化しやすいジャンヌ・ダルクが選ばれたのだろうと思います。なお、ゲームでは普通に戦闘艦として活躍します😅

https://x.com/azurlane_staff/status/1262994427380809728
『アズールレーン』原作のキャラクターではよくありますが、オリジナルのキャラクターデザインではなく着せ替え衣装での立体化。聖騎士をイメージしたオリジナルのほうが個人的には好みなんですけどね💧これも気づいたら嫁さんが購入していたものを撮影させてもらっています。
あみあみオンラインショップ販売で交換フェイスパーツの付属した限定版がありますが、今回撮影したものは通常版のため、交換フェイスパーツの画像掲載はありません。
- クリアパーツをふんだんに使い、透明感ある衣装を再現
- 首元や腰元のリボン、剣から伸びる紐状の装飾など細かいパーツも再現されている
- 塗装は細かいところまでしっかりした仕上げ
- 目元の表情がゆるく「ジャンヌ・ダルク」の名とのギャップを感じる
フィギュア全体像とプロポーション
それでは全体像から参りましょう。
大きく広がるクリアパーツが印象的です。ポージングやプロポーションなどは概ね元絵どおり。衣装入手時のボイスは「運命に選ばれし勇者よ、この剣をそなたに預け、そなたの道を切り開く力とせん」となっています。さしずめ、ファンタジーロールプレイングゲームで女神が勇者に剣を授ける一場面といったところでしょうか。
アリスグリント公式サイトやホビーショップなどに掲載されている彩色見本のサンプル画像は白を飛ばし気味に撮影していると思われ、強めにピンクのハイライトが入っているほかは色白感がありますが、こうして実際に撮影してみると予想以上に肌色の強い色味です。
水着なので健康的な肌色でも違和感ありませんが、もともと聖騎士モチーフなので色白のほうが良いという意見もあるでしょうし、このへんは好みが分かれそうですね。
ディテール : 顔まわり
フィギュアをパッとみてまず気づくのは、随分と表情が柔らかくなっていること。元絵では目尻が若干下がりつつもキッとした口元が凛々しさを感じさせますが、フィギュアのほうは元絵より口角があがっており、かつ横長になっているからでしょうか? どこかぼんやりしているというか、真剣味に欠ける雰囲気になってしまっているように感じます。
アイプリは手がこんでおり、複雑かつカラフルなハイライトが美しい。アイライナー部分も細かい線まで描かれていて、近くまでよって見たときの情報量の多さは一歩抜きん出ています。全体的に濃い色味のため、チークもしっかりと塗られていますね。





髪の毛は斜め後ろで団子に結ぶスタイル。あみあみ限定版の交換フェイスパーツのためだと思いますが、頭部の前後だけでなく前髪部分まで2パーツに分割されており、パーティングラインがちょっと目立ちますね。また、元絵では毛束がかなり細かいところまで描かれている一方で、フィギュアのほうは束感のディテールはそこまで細かく再現されていません。
一方で、ヘアバンド、リボン、イヤリング、髪飾りなどのアクセサリーは、いずれも目立つ塗装のはみ出しなどなく、細かいところまでしっかり仕上げられています。




ディテール : 衣装と胴まわり
水着キャラクターなので衣装や胴回りは至ってシンプル。水着はシンプルに白で、髪の毛まわりと同じく、青のリボンやゴールドのアクセサリーがアクセントとして添えられています。背中や胸、腹部にある模様は聖痕という設定だそう。細かい模様ですがキレイに再現されていますね。ペイント塗装では手間だと思うのでデカールかなにかでしょうか。






両手で剣を授けるようなポージング。この剣ですが、両刃で片手用と見受けられるので形状的にはレイピアか。ヒルト (柄) 部分はゴールド塗装ですが、翡翠か孔雀石のような青緑の宝石をイメージしたパーツがはめ込まれている他には華美な装飾はなく、シンプルな造形です。
剣からはゴールドの紐が2本伸びており、先端には十字架をモチーフにした装飾と、ペンデュラムのような装飾がそれぞれつながっています。





そして、このフィギュアのハイライトとなるのが、大型のクリアパーツで造形された、透明感ある布地のケープ?ローブ?ですね。特に後ろからみたときの存在感は圧倒的。ジャンヌ・ダルクがモチーフということで、フランス王家の象徴である百合紋章 (フルール・ド・リス) を模した紋章が袖や裾部分にあしらわれていますが、これも精巧に再現されています。
なお、このパーツは着脱できないため、ヒップなど体の後面部分は、フィギュアをひっくり返しでもしなければ見ることができません。




バストは『アズールレーン』のキャラクターとしては控えめ。ただ、水着の着圧で押しつぶされたような造形になっており、むっちり感はそれなりにあります。ただ、以前ご紹介した『ダイドー』のフェティシズムともいえるほどの拘りっぷりは感じません。




水着キャラクターのため、下着画像はありません😅
ディテール : 脚まわりと台座
足回りも、ところどころリボン、アクセサリー、聖痕があるほかはシンプルな造形。他のパーツと同じく成形や塗装の仕上げに雑なところは見られません。プロポーションはかなりかなりスレンダーな部類に入るでしょうか。





台座はアリスグリント公式サイトによると「海中をモチーフにした」とのこと。水が渦のように巻き上がる様子が表現されています。先端部分はクリアパーツとなっており、光のあたり具合によっては非常に綺麗。一方で、中心部分はいかにもプラパーツという感じで、そこまで質感は高くありません。



まとめと感想
ということで、アリスグリントより『ジャンヌ・ダルク 蒼浪の映画聖女』のご紹介でした。
なんといってもクリアパーツの存在感が素晴らしく、しっかりと上からライトで照らしてあげた際には息を呑むような美しさを堪能できます。ただ、普通にフィギュア棚などに飾っているだけだと灰色のパーツにしか見えないため、このフィギュアの良さを楽しめるユーザー層ってかなり限られているんじゃないでしょうか。
このブログ記事に掲載している画像も、頭頂部などの反射を防ぐために真上からの光をカットして撮影しているものが殆どで、クリアパーツの写り映えが地味になっていますが、そのへんに飾っておくだけだともっと地味です。
それ以外では、全体的に手堅い造形、仕上げですが、個人的にはぼやっとした表情があまり好きになれず、撮影していて愛着のわいてくるフィギュアではありませんでした。元絵のように凛々しい顔立ちであれば気に入ることができたんじゃないかと思うんですけどねえ🤔

まだ発売されてから1年経っていませんが、執筆時点では新品がAmazon.comで20,000円ほどで売られています。自前のオンラインショップを構えている大手ホビーショップでは程度の良い中古が23,000円といったところで、Amazon.comの最安値は在庫処分のための見切り売りだと思いますが、これが続くようだと少々値崩れが早い感じですね。
クリアパーツをどう評価するかで、感じる価値が大きく変わるフィギュアだと思います。最適な照明で観賞できるのであれば税込み30,000円近い価格も理解できますが、そうでなければ要するに手堅くつくられた水着フィギュアなので、20,000円のほうが妥当な価格だと感じますね🫤
とりあえず私は、通常版のジャンヌ・ダルク立体化を待とうかと思います😇
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