
こんにちは。steamc1awです。本日はあみあみ×AMAKUNIより発売の1/7スケールフィギュア『PHANTASY STAR ONLINE 2 es 蒼海のアネット』の写真をお届けします。
商品名 | 蒼海のアネット[サマーバケーション] |
作品名 | PHANTASY STAR ONLINE 2 es |
発売時期 | 2025年1月 |
メーカー | あみあみ×AMAKUNI |
デザイン | Nidy-2D- |
原型製作 | 小澤真吾 |
彩色 | 星名詠美 |
サイズ | 全高 約250mm |
価格 | 23,100円 (税込) |
原作は、以前別のフィギュアで紹介した『PHANTASY STAR ONLINE 2 es』です。繰り返しになるので以下、当該記事より引用。このキャラクターもNidy-2D-氏によるデザイン。デザイナー起点でのフィギュア化商品でしょう。同じくAMAKUNIによる『PHANTASY STAR ONLINE 2 es 涼風のジェネ』とセットで同時発売されました。
2010年代に一世を風靡した『ファンタシースターオンライン2』(PSO2) のモバイル移植版…だと思います。当時はMMORPG全盛期でもあり、私は他のオンラインゲームをプレイしていたのでPSO2のプレイ経験はないのですが、かなりの人気タイトルだったはず。
(中略)
とはいえモバイルゲーム市場では全く存在感がなく、iOS、Androidいずれのセールスランキングでもお目にかかったことがありません。普通であれば登場キャラクターがフィギュア化されるような作品ではないと思うのですが、このホルシードのデザインを手掛けたNidy-2D (ニディ) 氏が『メガミデバイス』や『冥途武装』など「メカ美少女」ジャンルで有名なデザイナーであるため、その関係でフィギュア化にこぎ着けたんじゃないでしょうか。

このアネットというキャラクターですが、本商品の他には同じくAMAKUNIから「蒼海の」ではない通常版の水着衣装 (ややこしい…) である『PHANTASY STAR ONLINE 2 es アネット[サマーバケーション]』が発売されています。水着じゃない通常衣装は「ロリータ×メカ」とでもいうべきデザインとなっていて、こちらのほうがNidy-2D-氏「らしい」気がするんですけどね~😕
フィギュア全体像とプロポーション
それでは全体像から参りましょう。
元絵とは異なるポージングでのフィギュア化。恥じらい顔のイメージはそのままで、どこか魅惑的なポーズに仕上げています。幼女体型だったプロポーションも、手足など随分スラッとした体型にアレンジ。とはいえ同時発売の「ジェネ」と比べるとボリュームはかなり控えめです。
公式の商品紹介では肌が「Smooth Skin」加工であることをアピール。触ってみるとサラっと滑らかな感触で、一般的なフィギュアの肌とは明らかに異なります。見た目は、言われてみればきめ細やかさや透明感に違いがあるかなあ?という程度で、決定的というほどの差は感じません。
ディテール : 顔まわり
下がり眉毛に口元、涙を浮かべたようにもみえる瞳のハイライトなど、いわゆる困り顔での立体化。スクール水着なる未知の衣装に戸惑っている…というシーンでしょうか?残念ながら、元となる「蒼海のアネット」のキャラクター設定がネット上に見当たらないため実際のところはわかりません。
頬は斜め線が入っているのみ。紅潮を表現するハイライト塗装はさほど入っていないのですが、耳がやや赤みのある塗装になっています。耳まで赤くなるというやつ?🤭
大手ホビーショップなどで掲載されている彩色見本と思われる画像のなかには、吸血鬼かなにかかと見紛うくらい瞳の赤色が強く出ているものがありますが、実際は赤というよりもピンク・パープルに近い。水色のハイライトが入っており、どことないSci-Fi感を醸し出しています。







髪の毛は黒の編み込みツインテール。動きを出すためかツインテールが左右に大きく靡いているのですが、本体のほうは動きのあるポージングでなく、どこかチグハグさが感じられます🤔 とはいえ編み込み部分はしっかり彫りが入れられており立体感ありますね。
前髪や毛先はクリアパーツ仕上げ。前髪の左右、いわゆるサイドバングの部分にヘアピンを着けていますが、細かいパーツにも関わらず綺麗に塗装されているのも良い。





頭部には青白でマリンルックのベレー帽を着用。これは同時発売の「ジェネ」とお揃いのアイテム。マグネットによる着脱式となっています。わざわざ外したいというニーズがどこにあるのかイマイチわかりませんが💧 その他、唯一のメカパーツとなる髪飾りが装着されています。



ディテール : 衣装と胴まわり
スクール水着にセーラー襟のついたノースリーブシャツという、ジェネとお揃いのスタイル。ジェネもそうですが、スクール水着部分はバスト下までしか覆っておらず、バストはノースリーブシャツで隠すという実用性を無視したデザイン。アネットはジェネのようなダイナマイトボディではありませんが、かわりに (?) バスト部分シャツが濡れて透けたような塗装が施されています。









セーラー襟のネイビーと白の塗り分けは、塗装のはみ出しやガタつきが出やすい箇所ですが、きれいな仕上がり。私の持っている個体では数か所だけ、水着のフリルのシワ部分に白の滲みが見られますが、舐め回すように観察しなければ気づかない程度のものです。
腹部は、体のラインにあわせた凹凸と、それにあわせた塗装の濃淡による立体感が魅力。どこか生々しさがあり、所有欲を満たしてくれます。水着フィギュアって、シンプルなぶん付加価値が出しにくいジャンルだと思いますが、さすが造形や塗装に関しては定評のあるAMAKUNIだけありますね。




水着のピチッとしたタイト感を強調している腹部に対して、背中側は体をひねったポージングにあわせたシワが入っています。



ディテール : 脚まわりと台座
水着フィギュアなので膝にやや強めのハイライトが吹かれてるほかは至ってシンプル。全体像の段にて書きましたが、「Smooth Skin」加工が施されているためすべすべの触り心地です。アネットの通常衣装がゴスロリであることを意識してか、左脚の太ももにフリルつきのガーターリングを着用。








靴・台座はジェネとお揃いのデザイン。台座は浮環 (ふかん、要するに浮き輪) のイメージ、靴はデッキシューズのイメージでしょうか。台座は彩色見本の段階では透明のプラ台座でしたね。ソール部分はネイビーで白のラインが入っていますが、塗り直したような箇所あり。これは遠目からでも判別できるレベルなので少々残念です。





まとめと感想
ということで、AMAKUNIより『PHANTASY STAR ONLINE 2 es 蒼海のアネット』のご紹介でした。
私はフィギュアの肌色面積は少なければ少ないほうがいい (服飾にこだわってほしい) という趣味の人間なので水着フィギュアを買ったことはないのですが、実績のあるAMAKUNIブランドだけあって、クオリティは高い。彩色見本から目に見える劣化もありません。
水着フィギュアのキモとなるのはやはり肌色。「Smooth Skin」加工のおかげかどうかはわかりませんが、すべっとした肌と適度な血色が魅力的です。それだけではなく、悩ましげなポージングや、水着部分の細かい造形・塗装など総合的によくできた商品ではないかと思います。

定価は23,000円ほど。先にも書いたとおり水着フィギュアは買わない趣味の私ですが、仕上げの丁寧さを考えれば納得感ある価格設定。
2025年の7月現在、大手ホビーショップでは未開封の中古品が18,000円ほどで売られています。AMAKUNIブランドに釣られて買った人が多いのか、在庫も潤沢にある様子。セットで発売されたジェネも同じくらいの価格水準となっていますね。水着フィギュアが好きな人なら揃えてみるのもアリじゃないかと思います。
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