こんにちは。steamc1awです。本日はあみあみより発売の1/8スケールフィギュア『アイドルマスター シャイニーカラーズ 田中摩美々 ルフォンドゥ・ラメールver.』の写真をお届けします。
| 商品名 | 田中摩美々 ルフォンドゥ・ラメールver. |
| 作品名 | アイドルマスター シャイニーカラーズ |
| 発売時期 | 2022年11月 |
| メーカー | あみあみ |
| デザイン | 不明 |
| 原型製作 | みしま |
| 彩色 | 佐倉 |
| サイズ | 全高 約220mm |
| 価格 | 19,800円 (税別) |
原作はバンダイナムコネクサス開発のアイドル育成ゲーム『アイドルマスター』シリーズより『シャイニーカラーズ』(通称シャニマス) です。スマホ向けにリリースされたアイドルマスター作品は音ゲー中心でしたが、原点回帰を狙ったのか、アイドルプロデュースに焦点をあてたシミュレーションゲームとしてリリースされました。
私もリリース当初プレイしましたが、育成パートがマンネリ化しやすいわりに1プレイあたり時間を取られることと、けっこうな重課金仕様だったことに疲れてしまい数ヶ月で引退。一時期は覇権ゲームだった『ウマ娘プリティーダービー』も同じような理由でダメだったので、このタイプの育成ゲームは向いていないみたいです。
田中摩美々はシャニマスのアイドルユニット「アンティーカ (L’Antica)」所属のアイドル。当初はスチームパンク風の衣装で登場しており、厨二病ポジションのユニットという印象があります。田中摩美々本人は、面倒くさがりな性格で夜の街を徘徊していたところをスカウトされるという、不良・イタズラっ子・気分屋という設定のキャラクター。
真・TRAVELER 田中摩美々 pic.twitter.com/5OqdEqgZ7z
— シャニマス カード (@_shinycolors_) September 11, 2020
注：公式の告知ポストがないためユーザー投稿のポストを引用しています
SSRカード「真・TRAVELER」のアイドル衣装で立体化。商品名のルフォンドゥ・ラメール (Le fond de la mer) は仏語で「海の底」の意味。確かに元絵の背景をよくみると水面が映ってますね。
フィギュア収集家なら多くの人がお世話になっているであろうホビーショップ「あみあみ」ブランドからの発売。あみあみはシャイニーカラーズを中心にアイドルマスターシリーズのフィギュアをちょこちょこ出していますが、実際に手にとってみるのは初めて。なお、表情差し替えパーツの付属したあみあみ限定特典版がありますが、今回入手したのは通常版で、差し替えパーツは付属しません。
- ステージライブ中の一コマのような元絵をうまく立体化
- ドレスのような衣装の布の重なりや広がりなど、ボリューム感ある仕上がり
- 1/8スケールのフィギュアとしてはパーツ成形や塗装仕上げのクオリティに難あり
フィギュア全体像とプロポーション
それでは全体像から参りましょう。
元絵は失礼ながら、いかにも二次元イラストという感じで立体感に乏しかったのですが、臨場感あるイラストを違和感なくうまく立体化できているなあというのが第一印象でしょうか。ただ、フィギュア商品として成立させなければならない制約上、元絵の躍動感が薄まってしまっているきらいはある。元絵のマイクスタンドはもっと大胆に倒しているイメージですよね。
よくある1/7スケールではなく一回り小ぶりな1/8スケールでの立体化ですが、所有している他の1/7スケールフィギュアと比べて小さいという印象はありません。
あみあみ公式のフィギュア紹介ページなどに掲載されている彩色見本と比べると、全体的に落ち着いた色味になってるでしょうか。例えば髪の毛は彩色見本では赤味のかかった紫色ですが、製品版だと赤味が抜けて青紫に近い色味。肌色も、彩色見本だと特に顔周り、血色感のある塗りですが製品版だとすっきりした美白塗装になっています。
ディテール : 顔まわり
片目ウインクというバランスのとりづらい表情ですが、違和感なくしっかり再現。どの角度からみても破綻している感じはしませんが、やや上向きのポーズをとっているため、水平よりも俯瞰気味のアングルのほうが自然ではあります。うっすらとチークが入っていますが、彩色見本と比べるとやや薄く色白感が目立つ肌色です。
個人的にポイントが高いのは、ティール色のアイライナー。遠目からだとあまり目立ちませんが非常にキレイな発色で、小悪魔ちっくな表情を引き立てています。このフィギュア、後で触れるように塗装の仕上げが全体的にイマイチなのですが、アイプリント含めて目元まわりはしっかり仕上げられていますね。
髪の毛は田中摩美々のトレードマークであるウェーブのツインテール。前髪は左下がりのアシンメトリデザインとなっています。彩色見本よりも赤味が抜けているのは冒頭で書きましたが、束感を表現するための彫りも浅くなっているのではないかな。バイオレット塗装もザラつきが目立ちますね。
軍帽をイメージしたような帽子を被っていますが、これも近くまで寄って撮影すると、細部の塗りが甘いことに気付きます。彩色見本の画像を見直してみると、彩色見本の時点で精緻な塗装がされているようにも見受けられませんが💧
その他、アクセサリー類としては右耳にイヤリングを2つとピアスを装着。
ディテール : 衣装と胴まわり
衣装はアシンメトリデザインかつ様々な布が何層にも重なった複雑な造形になっており、ボリューム感たっぷり。ポージングにあわせた布の動きもしっかり再現されています。布地が垂れ下がっている部分は、パーツを支えるための支柱が付属。これは据わりがいまいち良くないのが気になる。
胸元はシャツ、金属製のボタン、フリルつきのベスト。腰には黒の革ベルトに大きなリボン。情報量の多いデザインです。ただ塗装クオリティが情報量に追いついていない感あり。塗装がのっぺりしているからなのか立体感に乏しく「衣装を重ね着している」というよりも「ただ塗り分けられている」という印象がどうしても先行してしまいます。
このフィギュアの見どころは、やはり複雑な衣装の造形でしょう。白いフリルレース、紺のドレス生地、透け感のある黒紫の生地、光沢のある青の生地など、様々な素材の生地が折り重なっていますが、破綻なく立体化されています。
ここでも塗装はザラつきが目立つほか、黒の生地に使われているクリアパーツも成形時にできたのであろう表面の粗さが目立つ。光の反射具合で塗装が粗いなと遠目からでもわかってしまうレベルで、これはなかなか残念。白い布地部分は裏側が濃紫色で塗装されているのですが、キワ部分における裏表の塗装はみ出しもちらほら見られます。
やや前傾気味の姿勢をとっていることに加えて、スカートも短め。後ろからのアングルだと簡単にパンツがちら見えしてしまう造形となっています。無地の黒というシンプルなデザインですが、シワ表現は施されていますね。
注意：クリックすると下着画像が表示されます
ディテール : 脚まわりと台座
足まわりは上半身に比べるとシンプルで、紫がかった濃紺のブーツを着用。エナメル素材をイメージしているのか、光沢感のある塗装となっています。
田中摩美々はあまりセクシーさを前面に出したキャラクターではないと思うのですが、太ももは意外とむっちり感あり。ただ、太もも部分にパーティングラインなのか？わかりませんが線が見えてしまっているほか、フィギュア商品の肌パーツに期待される滑らかさもありません。
台座は凝っていて石畳のような床をイメージした円形台座が付属。質感は一般的な台座と大差ありませんが、ボリューム感ある衣装とあわせてフィギュア全体の立体感、臨場感を引き立てています。
ディテール : 付属品
マイクスタンドが付属。ツタが這ったような中二病ゴコロあふれるデザインそのままで立体化されています。マイクは右手の掌にゆるくはめ込んで固定する仕組み。左手や台座側に固定するパーツがないので、やや安定感に欠けるのと、しっかりマイクを握り込むことができないのが欠点。
まとめと感想
ということで、あみあみより『アイドルマスター シャイニーカラーズ 田中摩美々 ルフォンドゥ・ラメールver.』のご紹介でした。ゴージャスな衣装や小悪魔ちっくな雰囲気をうまく再現できているところが魅力ですね。キャラクターのファンであれば満足感ある出来栄えではないでしょうか。
一方で、仕上げに関してはちょっと雑なところが目立つなあという感想。このフィギュアは中古商品を入手のうえレビューしているので、その影響も多少あると思いますが、他のブログに掲載されている写真を見ても、ものすごく仕上がりが良いという印象は受けません。2022年と、フィギュア商品の高クオリティ化が始まっている時期の商品なので、ここはもう少し頑張って欲しかった。
定価の22,000円は、塗装がきっちり仕上げられていれば妥当だったかなあ💧というところ。そのへん割引いて評価されているのだと思いますが、限定特定版でも中古品はホビーショップで10,000円強というところ。あみあみのオンラインショップでは未だに新品在庫がありますが、さすがにこれは売れないのでは😐
このシャニマスというシリーズですが『アイドルマスター』シリーズ内で比較すると、長寿シリーズである『シンデレラガールズ』シリーズや、2025年時点で勢いのある『学園アイドルマスター』に比べると売上的に地味なところがあり、今後のフィギュア化が期待しづらい。シリーズやキャラクターのファンであれば買ってあげると良いかと思います。ただのフィギュアファンの所有欲を満たすには一歩足りない商品かなあ😓
フリー撮影ギャラリー
コメント