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山行記録:『入笠山』沢入からピストン往復 | 2025年6月

こんにちは。steamc1awです。
2025年の6月に、久しぶりの登山ということで南アルプス入門の山として有名な入笠山に日帰りで登ってきました。ここは冬山の入門としても有名で、冬山シーズンになる前に一度登っておきたいというのもあります。入笠山はゴンドラで山頂直下までアプローチできる山とはいえ、初見が冬山シーズンというのはさすがに心配ですからね💧

今回はゴンドラではなく、標高1,400メートルほどの地点からアプローチしますが、登山経験がなくとも安心な、なだらかな登山道を登っていくだけで、季節の花が出迎えてくれる入笠湿原や、花畑に手軽にアクセスできるのが嬉しい。南北中央アルプスに八ヶ岳と全方位のパノラマが楽しめる山頂からの展望も素晴らしい山です。

山名入笠山
山域赤石山脈
標高1,955m
登山日2025年6月7日
天候晴れ
備考日本三百名山、信州百名山

沢入登山口から登る入笠山の魅力

  1. 手軽に登頂可能な南アルプスの山
  2. 大人気の山にゴンドラ組よりも早く到着し、のんびり登山
  3. ヤマザクラ、レンゲツツジ、スズランなど季節の花が出迎えてくれる
目次

入笠山について

入笠山(にゅうかさやま、にゅうがさやま)は、長野県の中西部にある赤石山脈(南アルプス)北端の標高1,955 mの山。赤石山脈(南アルプス)の最北部にある山で、いわゆる「南アルプス前衛の山」の一つである。ただし南アルプス国立公園の範囲には含まれない。

Wikipediaより

計画した登山ルート

入笠山は南アルプスの北端近くに位置する山。最もポピュラーなのはスキー場である富士見パノラマリゾートのゴンドラを利用してのアプローチでしょうか。標高1,780mのゴンドラ山頂駅から登山スタートとなるため、もはや登山コースというよりも観光地に近い雰囲気ですね。

今回選択したのは沢入登山口。ゴンドラほどではありませんが、標高1,450m前後の地点から登山スタートできるのがメリット。ここ1-2年でかなり体力が落ちているので、無理をしすぎず、かつ多少の負荷はかけられるであろうコースとして白羽の矢が立った次第です😅

この他、麓のJR中央線「青柳駅」または「すずらんの里駅」からの登山コースがありますが、山行記録を読むかぎり現在は廃道同然のようです。みなゴンドラに流れちゃったんでしょうね。山頂の西側、伊那市側からのアプローチも、アクセスが悪いせいか目ぼしいコースはありません。南北方向では入笠山から南に釜無山、白岩岳などを経て鋸岳、甲斐駒ヶ岳まで繋がっていますが、バリエーションルートなので、辿るのはよほどの物好きに限られるでしょう。

総歩行距離12キロメートル前後
総獲得標高⬆660メートル | ⬇540メートル
標準コースタイム5時間15分ほど(ヤマレコ)
危険箇所将軍平から山頂まで急傾斜の岩場

沢入登山口へのアクセス

登山口は沢入登山口となります。公共交通機関によるアクセスは登山バス含めて不可。入笠山付近には幾つか山荘・山小屋があり、山頂直下まで道路が繋がっているのですが、いずれの山荘・山小屋も送迎サービスは行っていないようです(山頂直下へのマイカーアクセスは宿泊者のみ可)

自家用車によるアクセス

関東近郊からアクセスする場合、中央自動車道を諏訪南インターチェンジまで進み、そこから「テクノ街道」をしばらく走ったのち一般道と林道を経由して沢入登山口まで向かいます。諏訪南インターチェンジを下りてから登山口までの所要時間は30分といったところでしょうか。

駐車場のキャパシティは20-30台程度と、さほど大きい駐車場ではありません。富士見町のウェブサイトでも「例年5~7月は早朝から満車」と記載されており、現地での車中泊を含めて、早めに到着しておいたほうが安心です。この日は朝5時過ぎに到着した時点で10台ほど先客あり。下山してくると駐車場外の路上に駐車している車も数台あって、ピーク時には満車になっていたと思われます。

駐車台数30台前後
駐車料金無料
トイレあり
座標35.90218522927611 | 138.1907290808859

富士見町のウェブサイトには「駐車場の外への駐車や路上駐車等により、工事車両等の通行を阻害し、トラブルになるケースが増加しています。幅員の狭い道路ですので、駐車場以外への駐車は絶対にしないようにしてください」との記載があり、場外駐車している車には例外なく警告の紙が挟まれていました(内容は確認しませんでしたが)ので、間に合わなかった場合は大人しくゴンドラでアプローチするのが良いと思います。

なお、同じく富士見町のウェブサイトでは「満車の時に沢入駐車場まであがってしまうとUターンすることもできなくなります(ほかの車両が帰るまで下山できなくなります)ので、ご注意ください」と書いてありますが、確かに林道終盤はやや狭いものの、どちらかが路肩に寄せれば難なく離合できる程度の道幅はあります。北米仕様の大型SUVとかピックアップトラックとかでなければ、マイカーでUターン不可になるシナリオはちょっと想像できないですね。(グループ登山でマイクロバスを出しているようなケースではあり得る気がするので要注意)

入笠山の山行記録

沢入登山口から入笠湿原

中央自動車道の八ヶ岳パーキングエリアで前泊したのちに沢入登山口へ。先ほど触れたように先客が10台ほどおり、車中泊組もちらほら。天気予報では山頂で朝方の気温が11℃と出ており、風はないものの少々肌寒い。この日はアークテリクスの「スコーミッシュフーディー」という軽量ジャケットしか持っていませんでしたが、もうワンランク厚手のアウターでも良かったですね。

登山口は駐車場すぐ脇。その横からは林道が山頂方向に伸びていますが、沢入登山口から先は富士見町によるマイカー規制がかかっているため山荘宿泊者のみ通行可能な区間となります。クマ出没注意の張り紙にビビりながら登山スタート。

レンゲツツジかな、きれいに咲いていました

登山道はとてもよく整備されており、歩きやすいですね。前衛とはいえ南アルプスの山なので、多少は覚悟していましたが、我々の行動エリアでいうと丹沢大山とさほど変わらないくらいの難易度でしょうか。急傾斜もないため、登山というよりもハイキング気分で歩くことのできるコースです。

人気の山ではありますが、沢入登山口駐車場のキャパシティが低いため、登山者はあまり多くありません。途中、数組のハイカーに追い抜かれましたが、静かなハイキングを楽しむことができます。

沢入登山口から入笠湿原までは標準タイムで60分ほど。タイムがさほど長くないので気になりませんが、変わり映えのしない登山道が続きます。笹薮と、カラマツ中心かな? 登山道は明るい区間が多く、奥多摩のような低山エリアではなく、それなりの標高がある山だという感じがしますね。

じきに「法華道」と書かれた看板が表れ、道が分岐します。左へ向かうと、入笠湿原をショートカットして入笠山への最短ルート。今回は入笠湿原を経由していきたいので、右へ進みます。道は湿原に向かって緩やかに降下し、数分ほどで湿原をシカ等の食害から保護するゲートに至ります。

ちなみにこの法華道ですが、この後もところどころで出現します。甲斐国と信州高遠を繋ぐ古道で、日蓮宗の日朝上人が伝道のため通ったことから法華道と名付けられたとのこと。

ゲートを抜けると、入笠湿原。ちょうど満開のズミが出迎えてくれました。
広さはさほどありませんが、シラビソに囲まれた草原地帯が広がり、青い空とのコンビネーションが美しい。緑のなかを伸びていく木道も良いですね。

ツマトリソウですかね

入笠湿原からは、向かって左に進むと山彦荘を経て入笠山へ。向かって右に進むと富士見パノラマリゾートの山頂駅に至ります。今日の目標は入笠山ですが、せっかく来たのだから、右手にある小ピークに登ってみることに。現地では小高い丘というくらいの感覚でしたが、調べてみるとアカノラ山というれっきとした山でした😅

観光マップによると、このアカノラ山斜面は100万本というニホンスズランの大群生地になっているようですが、この日は時期が少し早かったようで、小ぶりな花がところどころ咲いているという程度。6月中旬くらいになれば満開になるのかもしれませんね。

丘を登りきって、そのまま進むと電波塔があり、富士見パノラマリゾート山頂駅へのアクセスに使われていると思われるダート道路に出ます。ここからは左に向かって斜面を下ったのち、周回して入笠湿原に戻ることが可能。入笠湿原を突っ切って山彦荘を目指します。

ヤマザクラは終わりかけですね
クリンソウもあちらこちら咲いていました

山彦荘は入笠湿原を一望できる高台に位置する山荘。公式サイトによると客室6部屋、収容人数は最大25名。こじんまりとした落ち着いた佇まいの山荘です。板張りの外壁と、ブラウンの屋根とが周囲ときれいに調和していますね。ここには公衆トイレがありますので休憩にはもってこい。

入笠山は簡単に日帰りできる山ですし、縦走の起点でも中継点でもないのでハイカーというよりは、富士見パノラマリゾートのゴンドラ経由で登ってくる観光客がメインの客層になるのでしょうか。春は山菜、秋はキノコをふんだんに使った料理が特徴のようです。

入笠湿原から入笠山

山彦荘からは、花畑・ヒュッテ入笠方面に向かいます。電波塔前で通過したダート道路と、登山道の選択肢がありますが、ほぼ並行しているうえに花畑・ヒュッテ入笠の分岐まで10分もかからない道のりなので、どちらを選んでも大きな差はありません。

分岐の左にある花畑は、入笠に向かう斜面の途中にある草原地帯。先ほど登ったアカノラ山のスズラン群生地と似た雰囲気の場所です。ここは帰りに通過する予定なので、下から写真撮影だけして通過。この時期だと花畑というほど花が咲いているようには見えません。7-8月頃が本番かな?🤔

花畑。山頂に向かうには中程で右に進む必要あり
サクラソウですかね~

我々は分岐を右に向かってヒュッテ入笠方面へ。といっても山荘にこれといった用事があるわけではないのですが💧 分岐すぐ先にはヒュッテ入笠、マナスル山荘天文館があります。もともとヒュッテ入笠は「マナスル山荘本館」という名前だったようでちょっと紛らわしい。分割して運営が分かれたのか、もともと別運営だったのか?

なおヒュッテ入笠のほうの公式サイトには「マナスル山荘天文館は、経営者、料金、サービス、料理、ホスピタリティ、理念などすべて違う全く別の施設です」という穏やかならぬ一文があり、何やら確執でもあるのでしょうか😅 見た目だけでいうならば、プレハブ小屋を連ねたような外観であるヒュッテ入笠に対して、名前どおり天体観測所が設けられたマナスル山荘天文館のほうが趣があって興味をそそられました。

山荘前からは入笠山山頂につながる登山道が伸びており、ここからはダート道路を離れることになります。といっても山頂に向けて最後の一押し…というわけでもなく、のんびり登っていくだけ。トレーニングを兼ねて…などと下心をもって入笠山を選んだ身としては「こんなんでええんか?」と思ってしまいます😐

登山道からみる花畑。奥には八ヶ岳

ヒュッテ入笠、マナスル山荘から20分ほど登っていくと、看板のある分岐に到着。右に向かうと「岩場コース」左に向かうと「迂回コース」で所要時間は同じです。迂回コースはその名のとおり、山頂を巻いて、山頂南側に伸びる仏平峠方面への登山道に接続してから山頂に登るというコース。

わざわざ遠回りする必要もないので岩場コースを進みましたが、言うほどゴツゴツしているわけでもなく、日本アルプスや八ヶ岳エリアであれば初心者向けとされる一般登山道でも遭遇するレベルの難易度だという印象でした。ただ、ヤマレコをみると岩場コースで複数の転倒事故が発生しているので、ハイカーでない観光客は、特に下りや雨天後は迂回コースをとったほうが安全かもしれません。

岩場といってもこういう程度のものです

分岐からさらに15分ちょっとで山頂に到着。パノラマビューで有名だとは聞いていましたが、まさに360°全方向に展望が開けており、想像以上の絶景です。

西には中央アルプス、南には甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳が眼前にそびえ立ちます。東には八ヶ岳エリアの他に、遠くには奥秩父主脈のシルエットがうっすらと。北に視線を転じれば、乗鞍岳から穂高連峰、そして後立山連峰まで連なる北アルプスの山々を見渡すことができ、なんとも贅沢な眺め。夏が近いうえに、ここまでスローペースと入笠湿原散策で大きくタイムロスしているため、けっこう霞がかっているのが惜しい。これは早朝あるいは冬にきて楽しみたい景色ですね。

山頂から西方向、八ヶ岳。なんか画質がひどく悪い…🙁
山頂から東側、中央アルプス方面
左に甲斐駒ヶ岳、右に仙丈ヶ岳。真ん中は鋸岳と、たぶん間ノ岳
北アルプスは穂高連峰。中央やや右には槍ヶ岳の特徴的なとんがりシルエット
諏訪湖の奥には後立山連峰。まだ雪がどっさり残っていそう
遠いので一際モヤってますが富士山もみえます

嫁さんが寝不足だとかで、かなりキツそうだったので、ここで大休止。持参したコーヒーミルで挽きたてコーヒーでもと思ったのですが、ミルの締め付けを誤ったままコーヒー豆を挽いたところ粗挽きになってしまい、まるでホット麦茶のような無惨な薄味コーヒーを飲む羽目に😭

我々が登頂した際には、まだ人はまばらだったのですが、ゴンドラ組が本格的に動き始めたのか、休憩しているうちに人がどんどん登ってきて、山頂をあとにする頃には数十名の人でごった返していました。マイカーを持っていなくても、ハイカーでなくても、ゴンドラ山頂駅から1時間ちょっとでこの景色となれば、そりゃ人気になりますわな。

なお、富士見パノラマリゾートが犬同伴を認めている、というかウェブサイトをみると積極的にPRしているため、ワンコ連れが結構います。山に犬を連れてくるのは賛否両論(個人的にはあまり気にしない)なのですが、とりあえずここはワンコ遭遇率がめちゃくちゃ高いので、犬が苦手な方は避けたほうが良いかもしれません。

山といえば、定番の柴ちゃん
さすがにコリー二匹連れはそこらの山じゃ見かけないですねw

入笠山から大阿原湿原

しばらく休んだところで、大阿原湿原に向けて下山開始。山頂すぐ下で、先ほど分岐した迂回コースが合流してきます。大阿原湿原へは直進。下山開始したのは10時頃ですが、ゴンドラ組はまだ先発が動き始めているくらいの時間(ゴンドラの運行開始が8時30分)だったようで、分岐から先は比較的静かに歩くことができました。

入笠湿原からのコースと同じように、急登区間はほとんどなく、緩やかな登山道。次のチェックポイントである仏平峠までは15-20分といったところ。

仏平峠ですが、入笠湿原手前で通過した法華道が入笠山を越える場所です。ただし調べてみると法華道自体、正確なルートが特定されていないようですね。入笠山の西、高遠町側には「高座岩」や「御所池」などの史跡があるようですが、この峠はただの通過ポイント。

峠をすぎると、じきに首切清水で林道と合流。この首切清水も古道にまつわる史跡ではありますが、江戸時代に高遠藩の役人が藩主に金を届ける道中、ここで湧水を飲もうとしたところ盗賊に首を打たれた…という物騒な逸話に由来しています。

首切清水から先へ進もうとすると看板があり「湿原の近くだから濡れたくない人は林道を通ってね」というようなことが書かれています。さほど気にせず進んだのですが、ここ数日雨が降っていないにも関わらず登山道上に水が流れており、泥濘になっている箇所もありました。雨の直後などは悲惨なことになっている可能性が高いです。

登山道上を水が流れている箇所があります

首切清水から10分ほど歩いていくと、右手に木々の合間から開けた草原がみえてきて、じきに大阿原湿原に到着。雰囲気は入笠湿原と似ていますが、面積は入笠湿原よりもかなり広いですね。ウッドデッキの展望台があり、そこから左右に周回路が伸びています。

反時計回りに進んでいくと、しばらくはだだっ広い草原のなか、木道を歩いていきます。このあたりが展望としては一番よかったかな。じきに登山道は湿原を突っ切って湿原の外周へ。10分そこらでテイ沢への分岐点に至ります。テイ沢方面へ下ると、先ほどちらっと触れた法華道の史跡「高座岩」があるのですが、そこまで下ってしまうと戻ってくるのが大変なため、左折して湿原周回コースへ。

テイ沢分岐から先は、先ほどまでの開放感ある雰囲気とはうってかわって、鬱蒼とした樹林帯。ところどころ小さな沢が流れているのを木道で越えていきます。ちょっとジメッとしたところは八ヶ岳エリアの原生林と似ていますね。

木道区間が終わってしばらくすると、林道に復帰。駐車場がありますが、朝の8時から15時までマイカー規制がかかっている区間のど真ん中にあるため利用者は1台のみ。大阿原湿原からだと入笠山を経由してゴンドラ山頂駅まで往復しても3時間くらいのコースタイムしかないので、ちょっと暇をもて余し気味になっちゃいますね。

駐車場からは5分もかからず、周回コースが分岐した展望台に戻ることができます。あとは首切清水で再び林道に合流し、林道沿いに入笠山を巻いて入笠湿原に戻って下山するだけですが、途中に「八ヶビューポイント」があるため寄り道してみました。

ビューポイントは首切清水から林道沿いに数分歩き、左に分岐する登山道を登っていった少し先にあります。ウッドデッキの展望台が設けられており、八ヶ岳を眺めながら休憩できるようになっていますね。ここは入笠山へ最短で向かうコースから外れた登山道上にあるのですが、12時過ぎにはひっきりなしに人の往来がありました。

最後は、往路に通過した花畑を降下して入笠湿原に向かうだけ。朝通過した際は人がまばらにしかいませんでしたが、まるで観光地のような賑いっぷり。人がひっきりなしに登ってくるので、花の撮影はちょっと気を使います。

ここもスズラン群生地なのですが、お花畑のような開花状況になるのは、しばらく先でしょうね。途中までスズランに気付かないまま登っている人もいました🤣

よくみるとちらほら咲いているのだが、満開というほどではない
午後からちょっと雲が増えてきちゃいましたね
マイヅルソウだと思います

あとはうじゃうじゃ登ってくる人たちとすれ違いながら、山彦荘へ。せっかくだから最後に入笠湿原でも撮影していくか…などと思っていましたが、あまりの人混みに断念して、そそくさと退散することにしました。

沢入登山口から往復する入笠山、大阿原湿原の感想

ということで、沢入登山口から入笠山、大阿原湿原をピストンする山行記録をお届けしました。
入笠山ですが、噂に違わぬパノラマ展望が素晴らしかったですね。標高2,000メートル足らずの山としては圧巻の展望ではないでしょうか。八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプスと日本を代表する山々をちょうど見渡すことができる絶妙な場所に鎮座しているのも大きなポイント。空気が澄んだ季節にまた来たいものです。

沢入登山口のほうはどうかというと、やはりゴンドラ組に先行して行動できるという点が最大のメリットじゃないかと思います。山が混雑するのはアルプスでもよくある話ですが、ここは山頂直下まで林道が通っているのもあって、人混みがものすごく観光地感を醸し出してくるんですよね💧 マイカー限定ではありますが、人が多くない時間帯にサクッと登ってサクッと帰ってくることができるのは大きな魅力だと思います。

山行当日の装備

この日は入笠山山頂にて最低気温10℃、最高気温19℃、風速5メートル/秒という予報。ファイントラックのドライレイヤーに、同じくファイントラックの苧麻混紡のスリーシーズン用ベースレイヤー「ラミースピンドライ」を着用。防風アウターとしてアークテリクスの「スコーミッシュフーディー」という出で立ちでした。

登山口こそ肌寒かったですが、入笠山までの道中で早速アウターは不要になり(脱ぐのが面倒で入笠湿原くらいまで着たままにしていましたが)、そこからはベースレイヤーのみで行動可能でした。山頂もほぼ風は感じず、アウターを着用する機会はなし。まだ6月なので太陽の照りつけもさほど厳しくなく、行動しやすい一日だったと思います。

失敗したのはパンツで、マムートの「トレッカーズ3.0」というスリーシーズン用のソフトシェルパンツを着用していましたが、これは厚手すぎた。いやまあ実はこれ、普段着として着用していて、山行用にはちょっと薄手のアークテリクス「シグマSLパンツ」持ってきていたんですよね。履き替えるのが面倒だったのと登山口では丁度いい感じだったのでそのまま出撃してしまいましたが、下半身が汗でベタついてちょっと不快でした。

登山道具

ベースレイヤーfinetrack ドライレイヤーベーシック
finetrack ラミースピンドライ ジップネック
ミッドレイヤー
アウターレイヤーArc’teryx スコーミッシュフーディー
パンツMammut トレッカーズ 3.0 ソフトシェルパンツ
アクセサリ
シューズSalomon ULTRA 4 MID GTX
リュックサックOsprey Mutant 22

撮影道具

カメラSony a7R III
Sony a7 II
Olympus OM-D EM1 Mark2
レンズVario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM
Zeiss Batis 2.8/18
LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm F2.8-4.0 ASPH.
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
アクセサリ
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