こんにちは.steamc1awです.本日はKADOKAWAより発売の1/7スケールフィギュア「飛龍 CA mode Figure Integrated」の写真をお届けします.
商品名 | 飛竜 CA mode Figure Integrated |
作品名 | 艦隊これくしょん |
キャラクター名 | 飛竜 |
メーカー | KADOKAWA |
デザイン | しばふ |
原型製作 | 不明 |
定価 | 5,877円 |
もともとはソーシャルゲーム『艦これ』と格安航空会社「ピーチ・アビエーション」(以下ピーチ)とのコラボレーションにあわせ,イベント販売品として企画されたもの.僕は『艦これ』はもう数年ほどログインしていなかったのですが,カドカワストアにて「限定販売」の文字につられて買ってしまった次第. …購入したのは2017年なんですけどね.
【Peach】さんとのコラボによる「艦これ」ジェット旅客機【A320】,CAmodeの二航戦「飛龍」「蒼龍」,そしてLCC搭乗modeの「吹雪」が大空に飛び立ちます.機体のカーゴルームドアハッチによって蒼龍の口が隠れてしまいましたが,次メンテでは同掛け軸も実装予定です!#艦これ pic.twitter.com/Zi0PVgJRAT
— 「艦これ」開発/運営 (@KanColle_STAFF) May 26, 2017
こちらがそのコラボレーションの告知ツイート.
見たところCAmodeのイベントそのものは第二航空戦隊の「飛龍」と「蒼龍」の両キャラクターで開催しているのですが,レビュー時点でフィギュア化されているのは今回記事にする飛龍だけとなっています.第二航戦は第一航戦なんかと比べるとちょっと地味なイメージがありますし,期待していたほどの反応がなかったのでしょうか?
『艦これ』作品中における「飛龍」とえいば,ちょっとやんちゃでボーイッシュなキャラクターだったように記憶していますが,このフィギュアではキャビンアテンダントさんらしいミニスカート制服に身を包み,キュートさを押しだしたデザイン・ポージングになっています. 残念ながら原型師さんは不明.
正面からはとても可愛らしい表情なのですが,斜めや横からみると口まわりに違和感があるような気がします.元イラストが平面的なので三次元化するのが大変なのは百も承知なのですが,他に持っているお気に入りのフィギュアたちはどの角度からみても見事な造形をしているので,ちょっと残念.
快活な顔と表情
この程度のアングルだとあまり気になりませんが,横からみたときに違和感を覚えるのは,どこかアホの子っぽい表情になってしまうからでしょうか.アニメ絵あるあるで口唇がちゃんと描かれていないので,その影響かもしれません.
細かいポイントですが,元イラストでは1点だったキャッチライトが3点になっているほか,アホ毛が元イラストよりも控えめになっています.おっとりしていた表情も,快活な雰囲気が前面に出てきていますね.
CA mode-B
顔と手・腕のパーツを付けかえることにより「CA mode-B」にモードチェンジ.
お茶目な表情がチャーミングではありますが,これはこれで左目の位置に違和感があるように思えてしまうなあ.片目をつむった表情は難しいですね.
キャビンアテンダント制服
コラボレーション商品なので,ピーチの制服をそのまま着せているのかと思っていたのですが,実際のピーチの制服【PDF注意】とは随分違うデザインになっています.
弓道着をモチーフとした上衣にショート丈のプリーツスカートというスタイルは『艦これ』作品中のオリジナルキャラクターデザインを踏襲したもの.
白を基調として,たすきとスカートは紅色,差色にオーキッド色のスカーフベルトという,統一感のある上品な配色です.上衣の縁にも差色のオーキッドがあしらわれていますね.足元はオリジナルキャラクターデザインの白足袋ではなく,CAさんの定番アイテム黒パンプス.
首のスカーフと腰のスカーフベルトともに前後で色が切替わっており,デザイン面における細やかな芸が光ります.
元イラストは「なんとなく2色に分かれてる」くらいのザックリした描きっぷりでしたが,こちらではキッチリとデザインに落とし込まれていますからね.ベルトを留めているゴールドリングもオシャレさを演出しています.
このスカーフベルトが実際のピーチ制服との唯一の共通点になるでしょうか.どちらにもピーチのモチーフである桃の花があしらわれています.パーツのパーティングラインが丸見えなのはご愛嬌か.たすきは背中で蝶々結び.
元イラストにはなかったネームプレートも追加されています.アクセントに入っているラインはスカーフベルトと同じオーキッド色ではなく,ピーチ制服の上衣のような鮮やかなピンク色.
スカートはプリーツ部分の凹凸が丁寧に作られており,立体感ある造形.
飛龍のポージングにあわせてフワッと揺れる雰囲気がよく表現できていると思います.
ただ,正面の目立つ場所にバリが残っているんですよね. 個体差があるのかどうかはわかりませんが,これはちょっと頂けないかなあ.
健康的な下半身の造形
制服デザインを別にすると,このフィギュアのハイライトかもしれません.眩しいほど透明感ある肌色は, 自分の所有している高価格フィギュアたちと比べても見劣りしないもの.スラッとした脚線美とあわせて,好きな人にはたまりません.
その他の付属物
台座は『艦これ』ロゴおよびフィギュア名入りの透明な六角形.『艦これ』のロゴは本来ゴールドですが,コラボにあわせた薄ピンク.台座の凹面にフィギュア本体をはめ込んで固定するタイプです.
このほかに,艦これコラボレーション塗装のエアバスA320旅客機スケールモデルが付属.空母としての飛龍にスケールをあわせてきているのかなと思いましたが,飛龍は200メートル強,A320は40メートルないくらいでしたので,スケールは適当みたいですw
飛龍 CA mode Figure Integratedの感想
さて「飛龍 CA mode Figure Integrated」いかがでしたでしょうか.
記事の冒頭で触れた「斜めからみた表情の違和感」がついてまわって,そこまで好きになれなかったのですが制服デザインと脚まわりの造形はとても定価5,000円そこらとは思えないクオリティに仕上がっています.
ここ最近フィギュアの高価格化が著しく,10,000円スタートが当然という世界になっちゃいましたからねえ.交換パーツにA320のスケールモデルまで付属してこのお値段,今となっては信じがたい.
ただ,スカートの項でも触れたバリが散見される (他に目立つところでは台座も),写真では目立ちませんが手足のパーティングラインがハッキリわかる,塗装の表面仕上げがやや雑 (主に髪の毛と衣類) など,ディテールに関してはお値段なりのクオリティにとどまっているのも事実ではあります.
せっかくの限定コラボレーションモデルなのだから,もうちょっと高価になってもいいから予算をかけて丁寧に作ってあげてもよかったんじゃないかと思う一方で,『艦これ』サービス開始時からの古株キャラクターである「飛龍」が今更新規フィギュア化されるかというと疑問.飛龍推し提督の皆様におかれましては,程度のよい中古品があれば購入を検討してみてもよいのではないでしょうか.
そういう意味では,スケールフィギュア化の機会に恵まれない姉妹艦である『蒼龍』のほうも,あわせて商品化してあげればよかったのに…なんて思ってしまったりしますね.
撮影機材とコメント
今回の「飛龍 CA mode Figure Integrated」は以下の機材で撮影しました.
カメラ | SONY α7ii |
レンズ |
LAOWA 60mm F/2.8 2X Ultra-Macro |
照明機材 | バンクライト(ノーブランド) YONGNUO YN560III Speedlite + ディフューザー |
背景紙 | 因州雲龍紙 銀一壁紙:SG-5910 |
ピーチエアとのコラボレーションということで,パープル系かピンク系かで悩んだのですが,パープル系はフィギュアの差色で使われているためピンク系を選択.イメージショットは,安直に「航空会社」➔「空」の連想ゲームで空模様の壁紙を選択してみました.もちろんホワイトバランス調整はしてますがピンク背景のおかげで柔らかな肌色が強調できたので,結果的にはよい選色だったかなと.
初めてのフィギュア撮影を終えてみて
初のフィギュア撮影でしたが,枚数を撮るのが意外と難しかったです.他のフィギュアレビューブログさんにて勉強させて頂いているのですが,クオリティはともかく枚数を撮るのですらこうも大変だとは.
失礼ながら「こんなカット見せて何が嬉しいんけ」と思うようなサイトもあるので枚数が多けりゃいいってもんでもないと思うのですが,今回撮影した程度の通り一遍な写真レビューはメーカーや販売店のサイトで見られるこのご時世.もっと精進せねばならんです.
画質という点で,見直してみて気になったのはアイプリへの映りこみ.バンクライトをメイン灯,スピードライトをサブ灯に左右から照明していますが,C-PLフィルターだと片方の反射しか処理できないんですよね.その場で確認したときは「まあいいか」と思って放置したのですが,ディスプレイで見るとハッキリ気になるレベルなので,照射角を調整するなりしておくべきだったなと.
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