こんにちは.steamc1awです.
相方がサイクリングに興味があると言い始めたのでレンタサイクルを借りて河口湖一周を楽しんできた翌日に,せっかく富士五湖周辺に来たのだから…ということで山梨百名山の一座である杓子山に登ってきました.
以前に登った毛無山など富士五湖周辺の山はどこも富士山の展望が有名ですが,この杓子山もその例に漏れず,富士山と忍野村の町並みの大パノラマを楽しむことができる山です.今回は霞と機材トラブルで思ったような写真が撮れなかったので,空気が澄んだ季節に再訪してみたいですね.それではどうぞ.
山名 | 杓子山 |
山域 | 道志山塊 |
標高 | 1,597m |
登山日 | 2021年5月9日 |
天候 | 晴れ☀ |
備考 | 山梨百名山 |
杓子山について
杓子山(しゃくしやま)は山梨県の富士吉田市、都留市、忍野村の境界に位置する山。標高1597.6m。道志山塊に属し、山梨百名山、都留市二十一秀峰の一つに選定されている。山中湖の北、忍野村の北面の山。杓子山を林道から眺めると、大きなガレが目につく。シャク=地崩れで、これが名前の由来だと言われている。
Wikipediaより
杓子山の登山コース
不動湯コース:不動湯から明見尾根または大榷首峠を経て杓子山に至るコース.
鳥居地峠コース:鳥居地峠から高座山,大榷首峠を経て杓子山に至るコース.
この他に南東側の立ノ塚峠を経由してアプローチしてくるコースもありますが,上記の西側からアプローチしてくるコースに比べると距離が長くなるのであまりメジャーではないように思います.
一番お手軽なのは不動湯先の車止めまで進入し, 大榷首峠を経て杓子山に登頂するというコースで,健脚な人ならば1時間ちょっとで登ることが可能.
さすがにそれは呆気なさすぎるだろうということで,不動湯から明見尾根を経由するコースを選択.こちらだと3時間かからないくらいの標準コースタイムとなります.さらに時間をみて鹿留山まで縦走するプランを組みました.
不動湯へのアクセス
自家用車でのアクセス
登山口となる不動湯へは中央自動車道富士吉田線の富士吉田西桂スマートインターチェンジから下道を15分ほど走って到着.ただこの日は河口湖周辺のキャンプ場に宿泊していたので,そちらから向かいます.
不動湯までは勾配こそキツいものの舗装された道が続きますが,その先,大榷首峠最寄りとなる車止めまでは未舗装の悪路となります.トヨタヴィッツかなにかで進入している人も見かけましたので,SUVやオフローダーでないと走破できないということはありませんが注意が必要です.
公共交通機関でのアクセス
不動湯・鳥居地峠ともに公共交通機関によるアクセスは不可.下吉田駅からタクシー利用となります.杓子山に公共交通機関利用で登りたい場合,遠回りになりますが富士急バスの内野バス停から立ノ塚峠,子ノ神を経由してくる南東まわりのコースがベストかなと思います.
杓子山登山の山行記録
不動湯から明見尾根へ
前日から河口湖周辺でキャンプ場泊していたので,テントなどを撤収してチェックアウトしたのち9時半過ぎに不動湯到着.駐車場はそこそこ埋まってきていましたが空きスペースを見つけ登山開始です.
不動湯の駐車場までは舗装路
不動湯から先はしばらく林道歩き
登山口まではしばらく林道を歩いていき「至杓子山 中強度コース」と書かれた看板を左折すると今回選んだ不動湯から明見尾根のコースへ.そのまま林道を直進すると大榷首峠を経由する最短コースの入口へと向かいます.
この他にもZコースやトレランコースなど
色々な名前があるようです
大榷首峠方面には早くも杓子山が見える
分岐からはゆったりとしたつづら折りの登りが明見尾根まで続きます.さすがトレランコースだけあって歩きやすいな~などと思いながら明見尾根に到着.
つづら折りの緩やかな登り
木階段を登りきると明見尾根との合流点
合流点からは高座山を望むことができます
明見尾根から杓子山山頂
明見尾根に合流するとしばらくは,トレイルランニングコースの名に相応しい,緩やかなアップダウンのある尾根筋を進んでいきます.
勾配は少ないが岩や倒木などを越えていく楽しいコース
15分ほど明見尾根を歩いていくと送電塔に到着.ここからは楽しい楽しい尾根歩き…ではなくガッツリ登りはじめますので,今のうちに木陰で休憩しておくとよいでしょう.
送電塔.木々の緑が美しいですね🌿
送電塔から先は地図でみても等高線が詰まっているとおり,なかなかの急登.今まで登ったなかでは御前山を彷彿とさせる登りで体力をごっそり削ってくれます.こんな登りをトレイルランしたら心臓破裂で死んでしまうのでは😂
なかなかげんなりする登りを攻めていきます
気休めのようにロープがついているが役には立たない💧
だいぶ標高を稼いできました,あと少し!
ひいこら言いながら1,400メートル過ぎの地点まで登ってくると,一時的に平坦区間があらわれます.今までのハードな登りを突破したご褒美として南西側の展望が開けており富士山を間近に望むことができるようになっている.再開する登りに備えてゆっくり楽しんでいくとよいでしょう.
草が刈り取られており富士山方面の展望が楽しめる
木々の合間から杓子山が見えてきました
ここからは杓子山山頂まで再び登り区間.とはいえ展望台までのような急登ではないので着実に登っていくのみです.ただ,道すがらずっと展望がないので少し地味ですね.
展望台をすぎると再び樹林帯の中に
この鮮やかなブルーはオオルリかな?
400mmで撮影したものをクリッピングしてやっとこのサイズ
ウツボットみたいな風貌のこいつはマムシグサ
球根を食すと激痛で唾も飲み込めないほどだとか😱
青空が見えてきたらもう残りわずか!
12時過ぎに杓子山の頂上に到着.ほぼコースタイムどおりのペースでしたね.さすがに正午ともなると霞がかってきて,せっかくの展望も若干イマイチなところが残念かなあ.
話は変わりますが山頂付近で杓子山の北側から下山したいという青年にコース相談されたので,「確かにコースありますけど点線コースだし危険箇所のマークもあるみたいなので気をつけたほうがいいですよ」とアドバイスしておきました.登頂してから下山コース調査するのは流石に準備不足なのでは😥
杓子山山頂から鹿留山
杓子山の山頂ですが,ベンチやテーブルが置かれているなど整備されているのですが公共交通機関によるアクセスがしづらいという点が敬遠されているのか,先客は3名と落ち着いた雰囲気でした.
この充実設備とパノラマを独占できるのは良いですね🤭
ピントがどこかに飛んでいってしまっている…😭
ここでのんびり昼食休憩としても良いのですが,ぼくも相方も「せっかく山登りにきたなら沢山歩かないと勿体ない気がする」というダメな思考回路の持主なので,さらに奥の鹿留山に向かいます.
まずは杓子山からしばらく下り
鹿留山への道のりですが,あまり大きなアップダウンのない緩やかな道.ちょっとした岩場やロープを使った登りなど,杓子山までの登山道と比べると格段に楽しいですね.斜め後ろを振り向けばいつでも富士山を望むことができますし,杓子山まで来たならばオススメです.
ロープ場もありなかなかエキサイティングな登山道
ひときわ高くなっているのが子ノ神
背後には忍野村と富士山の展望が控える
標高1,640メートルという,このエリアでは一際高いジャンクションピークである子ノ神まで登り返すと,立ノ塚峠を経て石割山へと続く登山道との分岐.鹿留山まで数組のハイカーとすれ違いましたが,1組は立ノ塚峠方面に下っていきました.
杓子山より標高がある子ノ神直前は流石に登りがキツい
鹿留山と立ノ塚方面との分岐点
分岐点までくれば10分ほどで鹿留山.これといって展望のない山頂です.
杓子山まで戻るか悩みましたが,お腹が空いていたのでここで昼食をとることに決定.ベンチがないので各々道端に座るスタイル.20-30分ほど休憩していましたが,他のハイカーは誰もやってきませんでした💧
山頂にはミズナラ?の大木が鎮座しています
恒例の記念撮影タイム
昼食はコンビニバーガーとカップスープ
鹿留山山頂から下山
一通り休憩したあとは,杓子山まで来た道を戻って下山.最短コースだけあって山頂直下はなかなかの急登になっていますが,距離はそんなでもないかな.割とあっさり大榷首峠に到着です.
山頂から大榷首峠方面へ下山開始
杓子山直下は意外と急登になっています
ハンググライダーかな? 発射台が大榷首峠にありました
おそらくハンググライダーの関係者向けだと思うのですが,大雁首峠まで車両乗入れ可能になっているため,ここから先は早くも林道歩きです.これだと不動湯から大雁首峠のコースは半分林道歩きになっちゃいますね.
なんというか…軽トラとか走ってそうな道です
ただ,途中何度か富士山の展望スポットがあるので,不動湯から明見尾根を登ってきた人でも帰りは大雁首峠経由のコースを選ぶ価値はあるのかなと.特に途中の送電塔付近からの眺めは非常によいです.オススメ!
大迫力の富士山を楽しむことができます
こんな感じで林道ながらも展望には優れています
登山口の車止めに到着.お疲れ様でした!
不動湯から登る杓子山の感想
ということで杓子山の山行記いかがでしたでしょうか.
アクセスがマイカーに限られるという問題はありますが,手頃に富士山の展望を楽しむことができるという山です.富士五湖エリアだと隣接する同じく山梨百名山の一座,石割山なども富士山の展望では有名ですが,マイカー限定のおかげですれ違うハイカー数が圧倒的に少なく,落ち着いた山歩きが楽しめるところが差別化ポイントでしょうか.
今回は登山開始が遅くて肝心の富士山が霞がかってしまったことに加えて,(1)ソニーα7iiは前日からのセンサー汚れが酷くて気が遠くなる量の写り込みがある,(2)オリンパスOMD-EM1は瑞牆山にてしこたま岩肌にぶつけたことによるディスプレイ破損で修理中,(3)代打でEMD-EM5をネットレンタルしたら出力設定をRAWに変えるのを忘れてていた,というアクシデント三昧であまり納得のいく写真が撮れずでした.
このままというのは流石に悔しいので,機会があったら秋ー冬くらいの空気がきれいな季節でリベンジしたいところです.
ブログに掲載された写真も
苦行のようなゴミ除去作業を経ております😣
山行当日の装備
割といつもの装備です.いつもどおり行動開始して間もなくミッドレイヤーまで脱いでいますが,寒くもなく暑くもなくという丁度よい登山日和でした.富士五湖エリアでも東側のこのへんは比較的気候が安定しているイメージがありますが,実際のところどうなんでしょう.
登山道具 | finetrack スキンメッシュ finetrack メリノスピンライト finetrack ドラウトクロー finetrack フロウラップフーディ Salomon ショートパンツ ワコール CW-Xスポーツタイツ Salomon X ULTRA MID GTX Millet MATRIX 30 MBS |
撮影機材 | SONY a7ii OLYMPUS OM-D E-M1 Mark2 Zeiss Batis 2/40 CF LAOWA 10-18mm FE ZOOM M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm |
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