山行記録:『丹沢大山』ヤビツ峠から往復 | 2025年11月

2025年11月にヤビツ峠から登った丹沢大山の山行記録をお届けします。

2025年の山行記録は6月以来ですね…💧 夏から秋にかけて何度か八ヶ岳エリアにて登山したのですが、嫁さんの体調が優れずリタイアしたり、途中で天気が悪くなって撮影を止めたりでブログに書ける山行のネタがありませんでした。そうこうしているうち、嫁さんの体調不良・体力不足が目立ってきたので、とりあえず手近かつ手軽に登れる山で地道にリハビリしようということで、丹沢大山、それもヤビツ峠からのコースを選びました。

大山の表参道である大山ケーブルカー経由のコースよりも混雑しておらず、落ち着いたハイキングを楽しめる一方で、標高差は500メートルほど (表参道はケーブルカーを使っても600mほどの標高差) しかありません。途中に富士山の展望が楽しめるスポットもあるので、アクセスが表参道ほどよくないことを除けば、特に登山初心者さんにはおすすめです。

山名大山
山域丹沢山地
標高1,252m
登山日2025年11月22日
天候晴れ
備考日本三百名山
目次

大山への登山ルートについて

大山(おおやま)は、神奈川県伊勢原市・秦野市・厚木市境にある標高1,252 mの山である。大山は、丹沢表尾根の東端にあり、富士山のような三角形の美しい山容から、古くから庶民の山岳信仰の対象とされた。「大山」の名称の由来は不詳だが、明治以降は山頂に大山祇神を祀ったためと言われるようになった。

Wikipediaより

計画した登山ルート

大山は丹沢山系の東側に位置していますが、南側の秦野市からアクセスするのが一般的です。一番メジャーなのが大山観光電鉄の大山ケーブルカーを使った登山コースでしょう。東の厚木市側からアクセスするコース (日向薬師、広沢寺温泉) もありますが、コース距離が長く、あまりメジャーとはいえません。

今回利用するのはヤビツ峠からの登山コース。ヤビツ峠は、秦野市から丹沢山系を越えて宮ケ瀬湖に繋がる神奈川県道70号秦野清川線の峠で、大山だけでなく同じ丹沢山系の塔ノ岳への登山口として人気です。ヤビツ峠は標高761メートルあるため、大山の山頂まで標高差500メートルほどとなり、大山ケーブルカーを使うよりも簡単なコースになります。

総歩行距離4.5キロメートル前後
総獲得標高⬆501メートル | ⬇501メートル
標準コースタイム3時間45分ほど(ヤマレコ)
危険箇所なし

ヤビツ峠へのアクセス

ヤビツ峠は神奈川県で最もメジャーな山のひとつである塔ノ岳への登山口であるため、自家用車だけでなく公共交通機関でもアクセス可能です。

自家用車によるアクセス

最寄りのインターチェンジは新東名高速道路の秦野丹沢スマートIC。そこからは下道を神奈川県道70号秦野清川線まで走り、蓑毛の集落を通過して峠道へ。秦野清川線の秦野市側のほうが道路事情は良いのですが、それでも離合困難な区間がちらほらあります。ハイカーだけでなく、走り屋やサイクリストにも人気の道路なので、多少気をつかう道路ですね💦

峠にはバスが転回するためのロータリーと駐車場がありますが、駐車場はキャパシティが限られています。20台といったところでしょうか。峠の前後にも駐車できる道路脇スペースがありますが、それも決して多くないので到着タイミングには注意が必要。

駐車台数20台前後
駐車料金無料
トイレあり
座標335.42804749525816 | 139.2197954610819

公共交通機関によるアクセス

公共交通機関でアクセスする場合、小田急電鉄小田原線の秦野駅から神奈川中央交通の路線バスが出ています。ただし、よりメジャーな登山口である大山ケーブルカー駅や大倉に比べると本数は少な目。午前にヤビツ峠行きのバスが4本、午後にヤビツ峠発のバスが4本 (週末ダイヤ) しかないので、今回のような往復山行だと計画が立てづらいです。基本的にはピストンではなく大山ケーブルカーや蓑毛方面に下山することになるでしょう。

バスで峠道を登っていくこともあって、50分近くかかるのもちょっと難点ですね。私は神奈川県民なのでヤビツ峠行きのバスは何回も乗ったことがありますが、立ったまま峠道を揺られるのは結構疲れます。また、1-2月前後の厳冬期は峠付近の道路凍結のため麓にある蓑毛バス停止まりになることもあることに注意。

丹沢大山の山行記録

ヤビツ峠から富士山展望スポット

ヤビツ峠には7時30分に到着。紅葉シーズンのピークを過ぎた時期だったのでさほど混雑はしていないだろうと安易に考えていましたが、到着時には駐車場は満車。たまたま下山してきたハイカーが出ていったのでタイミングよく駐車場に入れましたが、さすが人気の山ですね。

登山口は駐車場すぐ脇、バス停の裏にあり、階段を登った先には「ヤビツ峠レストハウス」があります。2021年にオープンした新しい施設。私はヤビツ峠は登山開始ポイントとして使うことが多く、レストハウスを利用したことはありませんが、帰りのバス待ちや、ロードバイクで峠までヒルクライムしてきた人にとってはちょうどよい休憩場所かもしれません。

先ほど書いたとおり、ヤビツ峠くらいの標高まで登ってくると紅葉シーズンは終わりかけており枯葉が目立ちますが、ところどころいい具合に色付いた木々も残っています。

レストハウスを過ぎると、ベンチのある広場を通過して、緩やかな登りへ。丹沢山地というメジャーな山域、大山というメジャーな山ということもあって登山道はよく整備されており、とても歩きやすい。11月も後半という時期に登っていますが、天候も穏やかで快適なハイキングです。

登山道を境にして植生が異なっているのが面白い
気持ちのよいなだらかな尾根筋

しばらく登っていくと、ベンチとテーブルのある休憩スポットに出ます。
休憩スポットを通過してすぐは平坦区間ですが、少しずつ傾斜が増してきて、このコース唯一の鎖場が登場。といっても岩肌が露出しているというだけで、これといって険しい道ではありません。特に登りであれば鎖を使う必要はほとんどないと思います。そこからはしばらく九十九折りの登り区間。

徐々に傾斜がついてきます
八ヶ岳とかアルプス山域とかならば日常茶飯事レベルであろう鎖場区間

九十九折りの区間が終わると、再びならだかな稜線が続きます。途中、登山道の先に大山がよく見える個所があり、記事冒頭に掲載した大山の画像はここから撮影したもの。

この辺になると、さすがに高度感もでてきますね。登山道からはところどころ南側、相模湾・湘南方面の展望が開けていますが、ほとんどの区間で木々に遮られておりパノラマビューは期待できません。葉がかなり落ちたこの季節でこれですから、春から夏にかけてはさらに展望は限られるだろうなと思います。

茅ヶ崎、平塚から大磯にかけての海岸線。かなりモヤっています

稜線は大山に向かって少しずつ傾斜を増していき、じきに登山道の植生が笹に変わります。しばらく笹に囲まれた階段区間を登っていくと再び傾斜が緩やかになり、階段が木道に変わると富士山の展望スポット (と、ケーブルカーからの登山道合流ポイント) はもうすぐ。この辺になると峠付近と比べて木々も薄くなり、風を感じられて気持ち良いですね。

しばらくは丸太の階段区間を登っていきます

途中には登山道脇に展望スポットがあり、相模湾と湘南エリアを一望することができます。ここは今までと異なり、木々に遮られることないパノラマ展望が得られるので、是非とも立ち寄って欲しいですね。登山道のすぐ脇にあるのではなく、踏み跡を少し登った先にあります。

富士山展望スポットから大山山頂

笹に囲まれた木道を進んでいくと、斜め後ろに富士山がドーンとみえる展望スポットに到着。振り返られないと見えないので、うっかり通り過ぎないように注意。やや距離感がありますが、ヤビツ峠から塔ノ岳に伸びる「表尾根」の奥にはっきり富士山がみえる絶景スポットとなっています。

せっかくの展望スポットということで、ソニーの高画素機であるa7Riiiに単焦点レンズを装着のうえ、トラベル三脚に据えて撮影しましたが、ブログに掲載するような画像サイズと圧縮フォーマットだと機材の違いはまるで判別つきませんね😅 ただし単焦点レンズを装着した写真のみロスレス変換しているので、他の写真より画質いいはずです笑

これが高画素機に単焦点レンズを装着して撮影した写真

展望スポットを過ぎると、5分もしないうちに大山ケーブルカーの阿夫利神社駅から続いてくる登山道と合流。ですので、大山ケーブルカーを使って登ってくる場合でも、この展望スポットは手軽にアクセス可能です。地面が乾いていれば2-3人が座ることのできるスペースもあるので、休憩ポイントとして使うのもよいですね。

大山へはこの阿夫利神社下社を経由する登山道がいわゆる「表参道」という位置付けになっており、かつ路線バスとケーブルカーでアクセスできるため、最もメジャーなコースです。そのため、この合流ポイントで一気に人通りが増えます。すれ違い可能な道幅が山頂までずっと続きますが、トレラン勢も頻繁に行き来するので、ここからは静かにのんびりハイキング…という雰囲気ではなくなってきますね。

阿夫利神社下社からの合流地点。右側から大勢ハイカーが登ってきます
ここからはハイカーの流れに沿って登っていく

合流地点から先は、ヤビツ峠からからの登山道と比べるとやや険しい登り。とはいえ丸太で段差がつけられていたりと、相変わらずよく整備されていますから危ないところはありません。しばらく登っていくと食害を防ぐための鹿除けのグレーチングがあり、間もなく阿夫利神社の鳥居を潜って山頂です。

鳥居はグレーチングを過ぎた先と、さらに登って山頂直下の二カ所にあり、麓側の鳥居脇にも富士山の展望スポットがあります。景色は決して悪くないのですが、合流ポイント手前の展望スポットのように、のんびり座って展望を楽しむことができる場所ではないのが少々残念。

グレーチングを通過すると、山頂はもうすぐそこ
こちらが山頂直下の鳥居

大山山頂と下山

鳥居をくぐると阿夫利神社の境内。まず向かって左手に鎮座しているのは前社。大山阿夫利神社の公式サイトでは触れられていない建屋ですが、インターネット検索によると「水を司る髙龗神がお祀りされている」(髙龗神はたかおかみのかみと読む) とのこと。

すぐ先の階段を登ると、山頂茶屋と阿夫利神社の本社です。こちらに祀られているのは主祭神である大山祗大神 (おおやまつみのおおかみ)。山の神様ですね。さらに奥には展望広場と、奥社があります。ここで祀られているのは大雷神ですが、山頂で一番目立つ場所にあるからか、ここでお参りしていくハイカーが多いようです。

正面の建物が本社。左端の建物が山頂茶屋

山頂はそこそこの広さ。ベンチなどよく整備されていますが、大人数のパーティが休憩するほどのスペースはありません。そういうニーズがある場合は、阿夫利神社下社から二重滝を経由するコース途中にある見晴台を使うことになるんじゃないかな。

展望広場からは横浜、東京方面を広く見渡すことができ、気象条件が良ければ横浜や都内のビル群まで望むことができます。この日は冬季とはいえ山頂到着時には太陽も高くなりつつあり、ベストコンディションではありませんでしたが、望遠レンズを使って東京スカイツリーまで写真におさめることができました。

なお、富士山は奥社裏手の展望広場にまわらなければ見ることができないのですが、往路でのんびりし過ぎて嫁さんの病院予約の時間が迫ってきていたため、慌てて下山。眺めとしては合流地点手前にあった展望スポットとあまり変わりませんが、そのうち阿夫利神社下社からの登山コースとあわせて紹介したいなと思います。

境内脇にあるひときわ立派な御神木「雨降木」
秦野、小田原の市街地と箱根山

往路と同じコースでヤビツ峠まで戻るので、特筆すべきことはありません。淡々と登山道を下っていき、90分かからない程度で下山。最近運動不足気味の嫁さんがペース上がらず時間かかりましたが、健脚のハイカーが急ぎ足で下れば60分ちょっとで下ることができると思います。

ヤビツ峠から往復する丹沢大山の感想

ということで、ヤビツ峠から丹沢大山を往復する山行記録をお届けしました。
アクセスにちょっと難がありますが、登山口からの標高差500メートルほどと、高尾山と同じくらいカジュアルに登ることができるコースなのが魅力的ですね。高尾山と比べると、途中の鎖場区間と山頂直下の登りがやや険しいかな?と思いますが、足元が濡れていなければ初心者でも難しいところはないと思います。

メジャーな山なので決して静かな山行ではありませんが、高尾山ほど観光客まみれというわけではなく、あくまで登山客メインの山なのも魅力の一つでしょうか。山登りに興味が出てきたという人、特に神奈川県在住の人にとっては入門コースとしておすすめできる山・コースです。

山行当日の装備

この日は大山山頂にて最低気温2℃、最大風速5メートルという予報。
ファイントラックの「ドライレイヤーベーシックロングスリーブ」 に、同じくファイントラックの冬用ベースレイヤー「メリノスピンサーモ」を着用。そのうえにやはりファイントラックの冬用ミッドレイヤー「ドラウトクロー」、アウターとしてアークテリクスの汎用ソフトシェル「ガンマLTフーディ」という出で立ちでした。

登山口でも思ったほど寒さは感じませんでしたが、かなりのんびりのペースで登ったため、途中で服を脱いだりせずそのまま登頂。復路はやや急ぎで下ったため、アウターかミッドレイヤーのどちらか脱ぎたくなる程度には体が温まりました。風速5メートルという予報ほど風が吹いている印象はありませんでしたが、心地よい風が吹いており快適に登ることができたかな。

登山道具

ベースレイヤーfinetrack ドライレイヤーベーシックロングスリーブ
finetrack メリノスピンサーモ ジップネック
ミッドレイヤーfinetrack ドラウトクロージャケット
アウターレイヤーArc’teryx ガンマLTフーディ
パンツArc’teryx シグマFLパンツ
アクセサリ
シューズSalomon ULTRA 4 MID GTX
リュックサックOsprey Mutant 22

撮影道具

カメラSony a7S III
Sony a7R III
Sony a9
Olympus OM-D EM1 Mark2
レンズVario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM
Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM
Zeiss Batis 2/40 CF
LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm F2.8-4.0 ASPH.
アクセサリSlik スプリント MINI II
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