MENU

【山行記】富士山を眺めながらの稜線歩きを楽しもう:ふもとっぱらから登る毛無山・雨ヶ岳縦走

こんにちは.steamc1awです.

前回・前々回と奥秩父エリアに登山しましたが,今回は山友の要望で日本二百名山の一座である「毛無山」に登ってきました.富士山近辺には毛無山という名前を冠する山が2つありますが,今回は朝霧高原そばに聳える毛無山から「雨ヶ岳」への縦走となります.(もう片方の毛無山は河口湖付近にあります)

前回の笠取山・唐松尾山と同じく,想像していたより下山後に駐車場まで周回してくるのがキツかったところは反省ですが,それでは山行記をどうぞ.

山名毛無山・雨ヶ岳
山域天子山地
標高1,964m ・ 1,771m
登山日2021年4月18日
天候晴れのち曇り☁
備考日本二百名山,山梨百名山,静岡百山
目次

毛無山・雨ケ岳について

毛無山(けなしやま)は、山梨県南巨摩郡身延町(旧西八代郡下部町)と静岡県富士宮市にまたがる標高1,964mの山。天子山地の最高峰である。日本二百名山、山梨百名山及び静岡百山に選定されている。

Wikipediaより

雨ヶ岳(あまがたけ)は、山梨県南巨摩郡身延町と静岡県富士宮市にまたがる天子山地の標高1,771.6 mの山。本栖湖の南西岸に接し、東側の静岡県側の山域は富士箱根伊豆国立公園の特別地域の指定を受けている。

Wikipediaより

毛無山の登山コース

麓コース:ふもとっぱらキャンプ場から地蔵峠・麓分岐を経て毛無山に至るコース.

下部温泉コース:下部温泉駅から中山金山を経て毛無山に至るコース.

相原コース:相原バス停から端足峠を経て雨ヶ岳に至るコース.

本栖湖コース:本栖湖キャンプ場から端足峠を経て雨ヶ岳に至るコース.

毛無山,雨ヶ岳それぞれに2つのコースがあり,いずれかを起点にもう片方の山にも縦走できるようになっているわけですね.ただし下部温泉コースは他コースと比べて長いので,縦走する場合にはコースタイムに注意が必要.他の3コースは比較的短時間で目標の山に登頂できます.

今回はふもとっぱらキャンプ場の運営する登山口駐車場を起点に地蔵峠から毛無山,雨ヶ岳と縦走したのち相原コースで下山.そこから東海自然歩道を利用してふもとっぱらキャンプ場まで戻ってくるというコースを選択しました.

ふもとっぱら駐車場へのアクセス

自家用車によるアクセス

登山口となるふもとっぱら駐車場へは新東名高速道路の新富士インターチェンジにて下車後,朝霧高原に向かって30-40分ほど車を走らせたところで到着.東京都内や埼玉方面からだと中央自動車道から東富士五湖道路の河口湖インターチェンジ経由のほうが早いのかな.

登山口最寄りの駐車場は富士山のみえるキャンプ場として有名なふもとっぱらキャンプ場が運営しており,1日あたり500円の有料駐車場となっています.キャパシティは15-20台くらい.徒歩15分ほどのところに無料駐車場もあるので,節約したい方はそちらをどうぞ.

有名なキャンプ場至近ということもあり駐車場までのアクセスは平坦な舗装路です.

公共交通機関によるアクセス

毛無山・雨ヶ岳への登山コースはいずれも公共交通機関によるアクセスが可能.麓コースの場合は富士急バス朝霧グリーンパークバス停から徒歩20-30分ほどで登山口です.富士急バスはJR東海新富士駅富士急行線富士山駅の間を行来しておりどちらの駅からもアクセス可能.

高速バスか富士急行線で河口湖駅まで行ってからバスに乗ったほうが早く到着できるようですが,横浜からだと一番はやい便でも10時過ぎからの登山スタートになるため,時間管理には気をつけましょう.帰りの最終バス便は朝霧グリーンパークまたは相原バス停なら新富士駅方面の19時頃.河口湖方面にバスで帰りたければ本栖湖バス停17時25分発のバス停があるので,そちらに下山すること.朝霧グリーンパークの河口湖方面最終バスは14時40分頃に出発してしまいます….

富士急バスの時刻表は こちら(概要,PDF注意).よく確認のうえ行程を計画しましょう.

毛無山・雨ヶ岳縦走の山行記録

ふもとっぱら駐車場から毛無山へ

はじめての新東名高速道路を走り,ふもとっぱら駐車場には6時過ぎに到着.前回の笠取山は登山口の時点からかなり寒かったですが,今回はほどよい冷え込み.

ふもとっぱら駐車場からは杉林のなかを歩いていきます.いきなり渡渉させられる箇所があり,前日雨天だった影響で増水していてヒヤッとしましたが,そこを超えればすぐ地蔵峠への分岐.地蔵峠からは中山金山遺跡を通るらしく魅力的ではありますが,今日は雨ヶ岳まで行くロングコースを選んでいるため最短経路を選択.

分岐点からはすぐ登りがはじまり,そのまま頂上手前の地蔵峠・麓分岐までほぼずっと登りっぱなし.ところどころロープが設置された岩場がありますが,難易度はそこまで高くないので安心して登りましょう.

道中,一箇所だけ南側の展望が開けている箇所があり,ふもとっぱらキャンプ場富士山がよく見渡せます.冬季のノリで6時登山開始にしてしまいましたが,この季節だともっと早く出発したほうが富士山はキレイに見えたかな.

道中「不動の滝展望台」があり,落差60メートルという不動の滝を望むことができます.二段に分かれている大きな滝ですが,水量はそこまででもないのと展望台から距離があるせいで迫力はあまりありません.あと木々に遮られてしまって展望できる箇所が限定されているのも少し残念.

そこからはひたすら登り,登り,登りの連続.途中にヘリ着陸スペースがあるほかは休憩スペースもあまりありません.急登というほどではないのですが地味にしんどいので,じっくり登りましょう.とはいえ雨ヶ岳まで周回してくる場合はコースタイム9時間超になるので,あまりのんびりもできないのですが💧

確か8合目と9合目の間くらいでしょうか.「富士山展望台」という南方向の展望が開けている箇所があり,ふもとっぱらキャンプ場・富士山・朝霧高原を見渡すことができます.前日は結構な雨だったのですがふもとっぱらキャンプ場には幾つもテントが張られており,キャンプ人気を改めて実感.

展望台までくれば地蔵峠・麓分岐はもう少し.分岐には古い看板が幾つもあります.この日は分岐まで1人としか遭遇しませんでしたが,昔はもっと人が歩いているコースだったのでしょうか.

分岐点から毛無山山頂までは平坦なので,ここまでずっと登りつめてきたぶん足を休めることができます.分岐点からは15-20分ほどで山頂に到着.途中「北アルプス展望台」がありますが残念ながら北アルプス方面は雲がかかっており展望がきかずでした.

毛無山から高デッキへ

毛無山山頂は富士山のある南東方向に展望が開けています.同時に広くなだらかな斜面になっているので,のんびり座って富士山を眺めながらお昼ごはんを食べたり,休憩することが可能.

ここまであまり人とは会いませんでしたが,山頂でのんびりしているうちに3-4組ほどハイカーが追いついてきました.ぼくらものんびりしすぎてはいられないので先を急ぎます.まずは大見岳へ.右手に富士山や,遠くには駿河湾までを眺めながらの気持ち良いハイキングを楽しめます.

大見岳山頂へは毛無山から20分ほどで到着.標高1,959メートルと毛無山より標高はありますが四方が樹林に囲まれており展望はありません.なお地図上ではここから麓に下りるコースがありますが,毛無山の看板では廃道と明記されており大見岳山頂にも進入禁止を示すトラロープが張られているので,利用する場合は気をつけましょう.

大見岳からは次のピークである「高デッキ」を目指して歩いていきます.ここから熊笹が増えてきますが,北側は相変わらず樹林帯.南側は富士山方面の展望がずっと開けており,とても気持ちいい登山道です.毛無山山頂には「雨ヶ岳までは笹が深いため道迷い注意」との看板がありましたが,踏跡は明瞭で迷いそうな箇所は見当たらず.

この日は北側からの風が強く,登山道が稜線の南側についているあいだは暖かく快適だったのですが,稜線上や稜線北側に入った途端強風でかなりの冷えを感じました.

高デッキは標高1,921メートルほど.ベンチなどはありませんが笹が刈り取られて広場になっているほか,南側一帯の展望が開けているため休憩するのに丁度いいポイントになっています.

高デッキから雨ヶ岳へ

高デッキ到着時点で11時になっていたため,ここで大休止し昼食をとることに.この日はコンビニで購入したカップ麺「一風堂 鶏とんこつ」です.柚子胡椒が付属しているのがポイント.普通に美味しかったですけど,一風堂にそんなメニューありましたっけ🤔

高デッキで昼食を終えたあとは雨ヶ岳に向かいます.高デッキの標高1,921メートルに対して雨ヶ岳は1,771メートルなので,ここからは下り区間となります.高デッキで休憩したおかげでペースも快調.標準コースタイム45分のところ30分しないうちに雨ヶ岳山頂に到着しました.

雨ヶ岳から下山し,東海自然歩道を周遊

雨ヶ岳からは端足峠まで一気に下ります.端足峠は標高1,200メートル強なので,2キロちょっとの距離で500メートルほど標高を下げる計算.これ登るのは結構つらいでしょうね.途中木々の間から本栖湖がちらちら見えるほか正面には天子山地の北端である雨ヶ岳が見えます.

1時間ほど下ったところで端足峠に到着.登山道は3つに分かれ,左手に進むと本栖湖畔へ.直進すると竜ヶ岳を経由して本栖湖キャンプ場へ.右手に進むと朝霧高原へ.今日はふもとっぱら駐車場に戻りたいので朝霧高原方面へ.ここからは笹も見かけなくなり里山の風景.

いかにも里山っぽい登山道を30分ほど下ると本栖湖から竜ヶ岳の山麓を巻いてきた東海自然歩道を合流し,間もなくA沢貯水池へ.ここでは朝霧高原の生活用水を貯蔵していますが,堤防のうえに登れないため写真撮影できず.そしてここからは2時間ほど雨ヶ岳・毛無山の山麓沿いに東海自然歩道を歩いていくことになります.

途中,根原の吊橋という展望スポットがあるらしいのですが崩落のため通過不能.吊橋まで到達すること自体はできるらしいのですが,そこまで行って戻って30-40分の時間追加はキツいので巻道を通行しました.

だらだら歩き続けてふもとっぱらキャンプ場まで到着.ここは使ったことありませんが,THE・芝生キャンプ場という感じで開放感が素晴らしいですね.日曜日にも関わらずどんどんキャンパーがやってきていましたが,皆さん高等遊民なんでしょうか.ぼくも早く週休4日くらいで働きたいです🤣

ふもとっぱらから登る毛無山・雨ヶ岳の感想

ということで毛無山・雨ヶ岳の山行記いかがでしたでしょうか.
都内から日帰りで登ることができて富士山がよく見える山としては以前記事にした三ツ峠や,山中湖エリアの杓子山・石割山があり,そちらのほうが登山口へのアクセスは優れています.毛無山の魅力は毛無山・高デッキ・雨ヶ岳間の稜線歩きですね.

梅雨時から夏にかけて花も多いらしいので,次回はその季節に再訪してみたいですね.あと東海自然歩道の2時間歩きは結構きつかったので,車で周回する場合はコースをもう少し工夫したほうがよかったかなと💧

静かな山行…というほどではありませんがハイカーの数も多くはなかったので,首都圏から日帰りができる山を探していてかつ落ち着いた稜線歩きが好きならば,選択肢に加えてみるのはいかがでしょうか.

山行当日の装備

気温自体はそこまで低くなく下界では春の陽気といえる穏やかな日だったのですが,先に書いたように稜線上では樹林を抜けて北側からかなりの風が吹いてきたのでミッドシェル(フロウラップフーディ),ミッドレイヤー(ドラウトクロー)ともに手放せずでした.

それと同時に風のない稜線の南側ではミッドシェルまで着ていると暑く感じる場面が多く,レイヤリングが大事という山行服装の基本を実感する1日でしたね.

登山道具finetrack スキンメッシュ
finetrack メリノスピンライト
finetrack ドラウトクロー
finetrack フロウラップフーディ
Salomon ショートパンツ
ワコール CW-Xスポーツタイツ
Salomon X ULTRA MID GTX
Osprey LEVITY 45
撮影機材SONY a7ii
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark2
Zeiss Batis 2/40 CF
LAOWA 10-18mm FE ZOOM
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm

SLIK SPRINT MINI II
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次