こんにちは.steamc1awです.
2020年の10月3日にキャンプ泊のため嬬恋村まで行く機会があったので,ついでに浅間山を登ってきました.
よく考えてみると群馬県方面での登山は初挑戦ですね.それではどうぞ.
山名 | 浅間山外輪 (黒斑山,蛇骨岳,仙人岳) |
山域 | 浅間山系 |
登山日 | 2020年 10月3日 |
天候 | 曇りときどき晴れ⛅️ |
備考 | 日本百名山,花の百名山 |
浅間山について
浅間山(あさまやま)は,長野県北佐久郡軽井沢町および御代田町と群馬県吾妻郡嬬恋村との境にある安山岩質の標高 2,568メートルの成層火山.山体は円錐形でカルデラも形成されており,活発な活火山として知られる.
Wikipediaより
浅間山は活火山のため登山規制がかけられており,噴火警戒レベルによって浅間山の火口にどれだけ近づくことができるかが制限されています.入山した2020年10月3日時点では噴火警戒レベル2が発令されており,前掛山まで登ることができなかったため浅間山外輪を巡って帰ってきました.
浅間山の噴火警戒レベルについてはこちらの気象庁ホームページなどで確認できます.
事前に,そのときどきの噴火警戒レベルについて認識のうえ登山に臨むことをオススメします.
浅間山の登山コース
黒斑山コース:車坂峠からトーミの頭を経由し,浅間山外輪をめぐって前掛山に至るコース.
火山館コース:天狗温泉から火山館を経て前掛山に至るコース.草すべりを登ってトーミの頭に行くことも可能.
今回の山行では宿泊予定のキャンプ場が東嬬恋線(高峰高原に至るチェリーパークラインの西隣にある峠道)沿いにあり,車坂峠から登ったほうが下山後の移動が便利だろうと思えたので黒斑山コースを選択しました.
車坂峠登山口へのアクセス
車坂峠のある高峰高原へは上信越自動車道の小諸I.C.で下車し,つづら折りの山道を30分ほど登っていくと到着.
まだ暗いうちに登っていったのですがシカさん轢きそうになりました.危ないところだった😓
公共交通機関でアクセスする場合,JR東日本小梅線/上越新幹線の佐久平駅からジェイアールバスの便が1日2本だけ出ています.佐久平駅を8時25分に出発し,浅間登山口に9時0分到着.帰りは浅間登山口を16時38分に出発し,佐久平駅に17時30分到着となります.なお横浜駅からだと新幹線利用でないとバス出発に間に合いません.
これ以外の便はないので乗り損ねると一発アウトですが,7時間とたっぷり時間はあるので,コースタイムより気持ち早めに歩ける人であれば外輪山と湯の平の周遊コースも十分目指すことができるはず.
公共交通機関の情報は執筆当時のものです.
登山の際には事前に時刻表などを確認されるようお願いします🙇
浅間山外輪の山行記録
車峠坂からトーミの頭へ
早朝の車坂峠駐車場に到着.初訪問ですが高峰高原という一帯にあり,スキー場などを有するリゾート地として賑わっているようです.おかげさまで駐車場も数十台のキャパがあり安心.この日は曇りのち正午頃に晴れるという予定だったのですが,思ったより朝から晴れていて朝焼けが綺麗でした.
登山口から歩き始めてすぐ登山道は表コースと中コースに分岐.この日は往路に表コース,復路に中コースを歩きましたが,アップダウンがないぶん体力的には中コースが楽かも.ただ中コースは途中で大きく登山道が抉れてしまっているので,雨天後や雪解けシーズンは表コースのほうが歩きやすいと思います.後ほど写真を乗せる槍ヶ鞘からの眺めが良かったので個人的には表コース推しかなあ.笹に囲まれた気持ちのよい登山道です.
あまり木々が密生していないので,光がさして快適に歩くことができます.ところどころガレた場所があり展望が開けているので,コース序盤から周囲の山々の眺めを楽しみつつ登ることができるのもいいですね.浅間山の雄姿は表コースを歩いているあいだ拝めませんが,それは後ほどの楽しみということで.
木段の取付けられた樹林帯に入り,赤錆びた避難小屋が見えてくれば浅間山外輪はすぐそこ.それなりに傾斜はありますが,キツイというほどのものではありません.なお表コースで遭遇したのは写真にうつっているハイカーさんと,表コース終点の槍ヶ鞘で追いついてきたトレラン勢らしき軽装ハイカーさんの2人だけでした.
景色が開けて槍ヶ鞘に到着.ちょっと感動してしまうくらいの景色🤩
曇のち晴れという予報だったのであまり天気には期待していなかったんですが,うすーく雲がかかっている程度の好天ででした.きてよかったなあ.光芒がキレイに出ていないのが残念ですが,お気に入りの一枚です.
ここからはまず槍ヶ鞘を下ってトーミの頭へ登り返し.
下ったところの鞍部で中コースと合流です.中コースとの合流地点からの眺めもなかなかですが,高さがあるぶん槍ヶ鞘からの眺めのほうが良く,繰り返しになりますが往路は表コース推し.トーミの頭は鞍部の両コース合流地点から手が届きそうな距離ですが登り返しはなかなかの急登です.
トーミの頭からは浅間山と外輪の黒斑山,蛇骨岳を一望することができます.先程の槍ヶ鞘からの眺めも素晴らしかったですが,こちらも絶景.はしゃぎ過ぎてトーミの頭の写真を撮り忘れました💧
写真中央をジグザグに走っているのはトーミの頭から湯の平に降りていく「草すべり」.LAOWAの超広角レンズで引き伸ばしているので大したことないように見えますが,遠目からみても凄まじい勾配です.当日すれ違ったハイカーの殆どがトーミの頭から黒斑山,蛇骨岳へと時計回りに歩いていたのですが,これを行程後半で登るのは辛いんじゃないのか…と考えて草すべりを下っていく反時計回りのルートを選択.
トーミの頭から湯の平へ
草すべりからはトーミの頭からと同様,浅間山外縁の山々や,浅間山の南西に位置する剣ケ峰などがよく見えます.なかなかの展望なので,これは下りに利用して正解だったかなと.
草すべりをジグザグに降りていくと樹林帯に入ります.ここで他ハイカーと初のすれ違い.日の出前に車坂峠から入ってJバンドを下ってきたのかなと思いましたが,後に蛇骨岳あたりで再会したので火山館コースからの模様.
湯の平からJバンドへ
湯の平から登山道は緩やかな登りに転じ,浅間山方面へ続いてきます.
草すべりを下りきったところから湯の平までの道のりと同じ樹林帯.しばらく歩いていくと賽の河原分岐があり前掛山への登山道が分かれていきますが,記事冒頭に書いたとおり噴火警戒レベルのため封鎖中.
賽の河原分岐からJバンド方向へしばらく歩いていくと樹林帯が途切れ,向かって右手に浅間山を,左手に黒斑山や蛇骨岳などの外輪山を望むことができるという何とも贅沢な区間に出ます.低木のほかは遮るものがなにもなく,ちょうど天気が回復していたのでルンルン気分で通過.素晴らしい景観が楽しめます.
Jバンドから蛇骨岳へ
浅間山と外輪山のあいだに広がる裾野を通過するとJバンドへ.Jのような形をしていることから命名されたともっぱらの噂ですが,名前のとおりなかなかの急登.とはいえ湯の平からずっと緩やかな登りで高度を稼いできているので,草すべりを登ることに比べれば楽勝のはず.
Jバンドを登りきれば,主要な登坂区間は終了.あとは蛇骨岳まで幾つかの小ピークを踏みながらの気持ちいい稜線歩きとなります.このあたりから北方よりガスが吹き上げてきたりと曇りがちになってきました.
蛇骨岳から黒斑山へ
蛇骨岳のピークは3-4人の少人数であれば座って大休止できる広さ.手前の仙人岳はスペースが少なく,黒斑山はそれなりのスペースがあるもののハイカーが多いので,昼食休憩をとるならこのあたりが丁度よいのではないかと.
蛇骨岳を過ぎると樹林帯に.稜線歩きは続きますがだいぶ雰囲気が変わってきます.
黒斑山から下山
樹林帯をてくてく歩いていくと黒斑山に到着.ちょうどバス便で登ってきた人たちがいたのかな.写真は撮れませんでしたが,20人超のハイカーが浅間山の眺めを楽しんでいました.ここまでで引き返すハイカーさんも多いようです.黒斑山は浅間山方面だけ開けていますが,それ以外の方角は展望なし.
ここからは下山.湯の平への分岐,トーミの頭を過ぎて中コースで下山.
冒頭のほうで書いたように,中コースはアップダウンがないぶん体力的には表コースより楽ですが,登山道が激しく抉れている箇所があるので歩きやすさでは表コースに劣ります.
車坂峠から登る浅間山の感想
夏の燕岳,天狗岳に続く,比較的標高のある登山でした.アルプスの一角である燕岳と比べると,比較的すぐ稜線まで到達することができ,日帰りでも楽しみやすいのが浅間山の魅力ですね.燕岳ではコースタイムの大部分が合戦尾根の登り下りで占められてしまい,稜線歩きを楽しむ時間が少なかったのに対して,こちらは湯の平や仙人岳・蛇骨岳の稜線歩きを本当の意味で山行のメインに据えることができます.
参考:当日の装備
今回の浅間山登山ですが,いつもの山行装備で臨みました.
ミッドシェル(フロウラップフーディ)は登山開始早々に脱ぎ,ミッドレイヤー(ドラウトクロー)も表コースを登っている途中で暑くなってきて不要に.
Jバンドを過ぎてからの仙人岳ー蛇骨岳あたりの稜線は風に晒されるので,行動休止時にはミッドレイヤーくらい着ておいたほうがよいと思います.一方で黒斑山は浅間山に向いた正面以外が樹林帯で遮られているので,黒斑山までであれば比較的軽装でも寒さは感じないだろうなという印象でした.
自治体のWebサイトなどでは登山ヘルメットを必ず持ってくるようにと書いてあったので,わざわざペツル・メテオを購入して持っていったのですが,メットを持っているハイカーは片手で数えるほどしかいませんでした….とはいえ2014年の御嶽山のようなことがないとは言い切れないので,本ブログも登山ヘルメット持参推奨です.
登山道具 | finetrack スキンメッシュ finetrack メリノスピンライト finetrack ドラウトクロー finetrack フロウラップフーディ Salomon ショートパンツ ワコール CW-Xスポーツタイツ Salomon X ULTRA MID GTX Millet MATRIX 30 MBS Petzl METEOR |
撮影機材 | SONY a7ii OLYMPUS OM-D E-M1 Mark2 Zeiss Batis 2/40 CF LAOWA 10-18mm FE ZOOM M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm |
おまけ:休暇村嬬恋鹿沢キャンプ場に宿泊
設営に手間取っていたら日が暮れてしまい,ほとんど写真は撮れませんでしたが,この日は休暇村嬬恋鹿沢キャンプ場に移動して宿泊.フリーサイト利用だったのですが,サイトに区切りがあってほぼ区画サイト.オートサイトではないので荷降ろし後に車を駐車場に移動させる手間はありますが,ゆったりしたスペースなので大人数利用もできそう.
ホテルに併設されたキャンプ場で,有料ですがホテルの入浴設備を利用することが可能.
なお車坂峠から地蔵峠まで高峰温泉を経由する道路,Google Mapsのナビがルートに使用しないので何だろうと思っていたら未舗装道でした.とはいえ未舗装路によくあるデコボコは殆どなく,よく整備されているので最低地上高についてはそこまで心配する必要はありません.(砂埃でめちゃくちゃ汚れるので,その点だけ注意)
翌日は天気がよければ四阿山もチャレンジしようかと思っていたのですが,朝から曇天のため大人しく帰宅.
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