フィギュア紹介: 飛龍 CA mode FIGURE INTEGRATED

KADOKAWAより発売の1/7スケールフィギュア『艦隊これくしょん 飛龍 CA mode』の写真をお届けします。

艦隊これくしょん 飛龍 CA mode
総合評価
( 3.5 )
メリット
  • オリジナルのデザイン、衣装でのフィギュア商品化
  • シンプルなポージングながらも快活でチャーミングな雰囲気を再現
  • 税込み5,877円と手頃な値段かつ手堅いクオリティ
デメリット
  • 2017年発売ということを考慮しても塗装などの仕上げは大雑把

商品のサマリ

商品名飛龍 CA mode – figure integrated
作品名艦隊これくしょん
発売時期2017年9月
メーカーKADOKAWA
デザインしばふ
原型製作不明
彩色不明
サイズ全高 約220ミリメートル
価格5,770円 (税込)

2017年期間限定就役し、リアルな大空に飛んだ「艦これ」× Peachコラボ、「艦これ」ジェット旅客機。同「艦これ」ジェットを記念して「艦これ」運営鎮守府が特別に用意した同CAmodeの二航戦「飛龍」フィギュア、神楽酒保で追加特別通販を開始します。「飛龍」の可愛いボディラインと微笑みを浮かべた表情、柔らかさにこだわって造形、塗装を施したフィギュアです。更に、表情とポーズの別バージョンパーツ、期間限定就役した「艦これ」ジェットA320も付属した特別な限定セットです。様々なシチュエーションをお楽しみいただける仕様になっています。「艦これ」ジェットと「飛龍」CAmode、提督の机にぜひ!

KADOKAWAオンラインショップ商品ページより引用

キャラクターと原作について

原作は角川ゲームス開発 (2016年よりC2プレパラートに移管)、DMM GAMESにて配信のブラウザゲーム『艦隊これくしょん』通称『艦これ』です。第二次世界大戦期の軍艦を擬人化するという設定のシミュレーションゲームとして、2013年にサービス開始。課金せずとも楽しみやすいゲームシステムもあって一世を風靡し、本ブログでもよくフィギュア紹介している『アズールレーン』や『ドールズフロントライン』といった兵器美少女化ゲームの先駆けとなりました。

今回ご紹介する『飛竜』は大日本帝国海軍が1937年に就役させた航空母艦が下敷きになっています。同クラスの航空母艦「蒼龍」(もともと蒼龍型2番艦になる予定だったものの、軍縮条約からの脱退にあわせて設計拡大され、独自の飛竜型として就役) とともに第二航空戦隊の中核として、真珠湾攻撃をはじめとした大戦初期の緒戦で活躍しますが、1942年のミッドウェー海戦でアメリカ軍の爆撃を受け戦没しました。

この「CA mode」は日本の格安航空会社「ピーチ・アビエーション」とのコラボレーションによる特別ラッピング機「艦これジェット」のデザインを立体化したもの。「艦これ」は後続の「アズレン」や「ドルフロ」とった中華勢と違って着替え衣装のない作品であり、本商品のような別バージョンのフィギュア商品は珍しいです。プライズや一番くじを別にすれば『鹿島』のバレンタインとクリスマス衣装くらいでしょうか。

一方で、通常バージョンのほうは相方の蒼龍も含めてフィギュア化されていません。飛竜が所属する二航戦と並んで大戦初期に華々しい戦果を挙げた一航戦の『赤城』と『加賀』や、大和型、金剛型を筆頭とした戦艦モチーフの面々はスケールフィギュア化されているんですけどね😢

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目次

フィギュア全体像とプロポーション

それではフィギュア全体像から参りましょう。
両手でおにぎりマークを作ったポージングが印象的。艦これにおける飛竜は元気っ娘というイメージの強いキャラクターですが、うまく表現できているのではないでしょうか。艦これジェットのデザインにこのような要素はなかったので、フィギュアオリジナルだと思いますが、造形の下敷きとなったデザイン画などは公開されておらず、ゲームで飛竜を描いた絵師によるデザインかも不明です。

このフィギュアが発売された2017年は、凝った商品紹介画像はまだ一般的ではなかったように記憶しており、KADOKAWAの公式サイトを見ても小さめの画像が何枚か掲載されているのみ。販売当時は、KADOKAWAストアにて特設ページが設置され、今より多くの画像が紹介されていたようです。パッと見た限り掲載画像から大きな変化はありませんが、塗装はお値段なりとなっており、少々荒れてみえますね。(これでも塗装の荒れが目立たないようにテクスチャやシャープネスなどを抑え気味に現像しています)

ディテール : 顔まわり

全体像を一通り見たところで、お顔のほうに参りましょう。
飛竜のデザインを手がけたイラストレーター「しばふ」氏は艦これの多くのキャラクターを担当しており、艦これを象徴する絵師ですが、よく言えば純朴、意地悪な表現をすれば芋臭い絵柄が特徴。この独特のタッチはCAmodeでも遺憾なく発揮されているのですが、フィギュアとして結構うまく着地させています。ただ、平面的なデザインを無理くり立体化しているので、正面以外のアングルからは途端に違和感が出てしまいますね。

瞳のアイプリは元絵のとおりブラウンの比較的シンプルなデザイン。元絵ではたれ目でおっとりした印象の目元ですが、ハッキリパッチリした目元にイメージチェンジすることで快活な表情となりました。また、細かいところでは元々1つだったキャッチライトが2つに増えています。

髪の毛はシンプルなショートヘアで、これといって特筆すべきポイントはありません。飛竜のチャームポイントであるアホ毛はしっかり再現されていますね。全体的に大雑把な造形ですが、そもそも元絵の情報量が多くないので、これはやむを得ないかなと思います。個人的には前髪の曲線がなかなかいい具合に造形されているなと思いますが、ちょっとマニアックですかね😅

交換パーツにより「CA mode-B」にイメージチェンジ。片目を瞑ってウインクした表情になります。チャーミングなお顔ですが、ちょっと左右の目の位置に違和感があるかな? という気がしないでもありません。

あわせて紹介すると、両腕パーツを交換することでポージングも変わります。表情と相まってより溌剌とした印象になりますね。私はディスプレイしているフィギュアのパーツは交換しない性格なので、パーツ交換はそんなに嬉しくないのですが、この「CA mode-B」のように全体の雰囲気まで変わるのは良いギミックです。

ディテール : 衣装と胴まわり

やはりなんといっても、オリジナルの衣装デザインが本フィギュアのポイントですね。ピーチアビエーションとのコラボレーション企画ですが、2017年当時のピーチ社制服とは大きく異なるデザインです。原作において飛竜が着用している弓道着モチーフの着物+ミニ袴ルックスのアレンジでしょうか。ピーチ社のキャビンアテンダント制服との共通点は菫色のような腰のスカーフと黒パンプスくらい。デコルテ部分の重ね衿や、たすき掛けは和装モチーフである一方、スカーフやプリーツの入ったミニスカートはいかにもキャビンアテンダントという雰囲気が出ており、うまくバランスのとれたデザインになっています。

コラボデザインにも関わらずピーチ社のコーポレートカラーである「フーシャピンク」がどこにも使われていないのは不思議ですが、この衣装デザインにビビッドなピンクを当てるのは違和感しかない気がするので、そのへんを考慮した結果かな? 🤔

デザイン以外のポイントとしてはミニスカートの造形。プリーツの折り目はもちろんですが、足を交差させたポージングにあわせた皺がしっかり造形されており、立体感ある仕上がりです。

一方で、頭部の項目でも触れましたが、塗装は全体的に荒っぽさが目立つ。例えば腕に入った紅色のラインは遠目からみても塗装の縁取りにガタつきがあるのがわかりますし、スカートも塗装面のザラ付きが目立ちます。また、フィギュア正面からみえるスカート裾部分に、ゲート跡っぽいバリが未処理のまま残っています。

ディテール : 脚まわりと台座

下半身はミニスカート着用のため、シンプルなデザイン。先ほど触れたように鈍い紅色のプリーツ入りミニスカートに、黒パンプスというスタイルです。ゲームのオリジナルデザインでも飛竜はミニスカート丈の袴着用で太ももが強調されたデザインでしたが、太ももやふくらはぎの曲線美がしっかり再現されています。

全体的に塗装が荒っぽいフィギュアではありますが、脚部の肌色は結構しっかりシャドウ部分に色が入っていて立体感ある仕上がりになっていますね。パンプスはエナメル素材をイメージしてか、光沢感ある塗装です。

台座はシンプルな透明プラスチック台座。艦これのロゴと商品名「AIRCRAFT CARRIER HIRYU CA mode」の文字が入れられています。特別感はありませんしプラスチックの質感もチープさが否めない。最近のフィギュアだと透明プラスチック板だとしても、もう少し質感に優れる商品がほとんどだと思います。まあ、希望小売価格が6,000円もしない低価格帯の商品ですから、台座よりは本体に予算かけるのが正解でしょう。

ミニスカート着用ですが、ポージングのためガードは堅めです。左足側からは完全に視線が遮られており、右足側からも普通に直立させて飾っている範囲ではチラ見えまで。とはいえこれといって変哲もない白パンツなので、わざわざフィギュアをひっくり返してまでみる価値はありません😅

注意:クリックすると下着画像が表示されます

付属品

ピーチアビエーションとのコラボレーションで実現した艦これデザインのエアバスA320のミニチュアが付属。全長10センチ程度でかなり小さめのスケールです。支柱も10センチちょっとの高さしかないため、飛行機が足元にきてしまうのが少し残念。もう少し長い支柱をつけてあげてもよかったのでは。

機体右側面には今回フィギュア化された飛竜および蒼龍の「CA mode」のイラスト。左側面には艦これの主人公的な立ち位置にいるキャラクター「吹雪」が描かれています。吹雪のほうはピーチ社のショッピングバッグを持っていますが、服装はオリジナルと同じですね。

まとめと感想

ということで、KADOKAWAより「飛龍 CA mode」のご紹介でした。
発売年を考えても低価格帯に入るフィギュアではありますが、完全オリジナルデザインでの立体化というのがポイントですね。また、2020年過ぎくらいからのフィギュア高価格化の流れを受けて、細かい塗装などディテールを省略した低価格帯のフィギュア商品シリーズも出てきていますが、このフィギュアが発売された2017年当時はそのようなコンセプトはまだなく、そこまで割り切った商品ではありません。例えば脚部などは昨今の低価格帯シリーズよりも立体感ある彩色になっています。

一方で、塗装技術などはフィギュア業界の進歩を感じますね。特に頭部や服装の塗装は、今どきのフィギュアと比べると明らかにざらつきや荒れが目立ちます。撮影していても、細かい塗装の凹凸に光が入り込んで反射してしまうのが気になりました。スカートの裾部分や台座にバリが残っていたりとパーツ成型や細部の仕上げも今ほど丁寧ではないので、細かいところを気にする方にはちょっとオススメしづらいかもしれません。

本記事を執筆した2026年時点での中古価格は並品で2,000円程度といったところでしょうか。もともとが5,000円台のフィギュアではありますが、限定販売だった割には一般フィギュア並に値下がりしているなあという印象。記憶が間違っていなければ3次受注までやっていたので欲しい人には商品が行き渡っていること、そして「艦これ」というコンテンツ自体がもう下火なことが原因でしょうね😢

今から「艦これ」のフィギュアを揃えたいという人はあまりいないでしょうが、飛竜というキャラクターのフィギュアは本商品しか出ていないので、キャラクターが好きならアリだと思います。「艦これ」フィギュアは造形がイマイチ (作画崩壊的なやつです) な商品も一部にあるのですが、本商品は造形自体はしっかりしているので、プライズフィギュア買うような値段だと思えば決して高い買物ではないと思いますよ。

本記事執筆時点ではAmazonや楽天など大手マーケットプレイスでは8,000円以上の値付けがなされている一方で、あみあみオンラインショップでBランクの中古品が2,400円程度で販売されています。古い商品ですので相場をしっかり確認のうえ購入することをオススメします。

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